
「今日のめあて、何にしよう……」
授業の準備をしていて、黒板の前で手が止まったことはありませんか?
特に初任者の先生方の授業を見ていると、
「かけ算の筆算をしよう」
「物語を読もう」
「漢字を覚えよう」
といった「めあて」をよく見かけます。
もちろん、間違いではありません。
でも、これらはどちらかというと「今日やること」を示したものです。
では、「めあて」とは何でしょうか。
「何をするか」から「何を学ぶか」へ
授業のめあてで大切なのは、活動そのものではなく、子どもが45分間で何を学ぶのかを明確にすることです。
例えば、
「かけ算の筆算をしよう」
ではなく、
「かけ算の筆算は、どのように計算すれば正しく求められるのだろう」
とすると、子どもは「やること」だけでなく、「考えること」に目を向けられます。
国語なら、
「物語を読もう」
ではなく、
「主人公の気持ちは、どの言葉から読み取ることができるだろう」
というように。
めあては「授業の目的地」
授業を45分間の旅だと考えてみましょう。
「教科書○ページをやる」
「問題を解く」
「話し合う」
これらは旅の途中で行う活動です。
その先に、
「今日は何が分かるようになったのか」
という目的地があります。
その目的地を子どもと共有するものが「めあて」です。
だからこそ、めあてを考えるときには、
「今日、子どもたちは何ができるようになる?」
「何が分かるようになる?」
「どんなことを考えられるようになる?」
と問い直してみることが大切です。
授業づくりは「めあて」から変わる
実は、よいめあてを考えることは、板書の一文を考えることではありません。
めあてが決まると、
「どんな発問をするか」
「どんな資料を提示するか」
「どこで話し合うか」
「最後に何を振り返るか」
といった授業の流れも見えやすくなります。
つまり、
めあては、授業をつくる「軸」になるのです。
「今日は何をさせよう?」
ではなく、
「今日は、何を学ばせたい?」
から授業を考えてみる。
この小さな視点の転換が、45分間の授業を大きく変えていきます。
明日の授業準備で、ぜひ一度、
「これは“やること”になっていないかな?」
と、自分のめあてを見直してみてください。

コメント