【第10回】 教室は、誰が変えるのか 〜主体的な学びを本気で目指すなら、外からの問いが必要だ〜

■ここまでの結論

このシリーズを通して見えてきたことは、シンプルです。

主体的な学びは、方法ではなく“環境”によって引き出される

そして、最も手っ取り早い環境改革は「座席配置」である

■それでも、なぜ変わらないのか

ここで、一つの現実があります。

教室は、ほとんど変わっていない

主体的・対話的で深い学びが求められているにもかかわらず、
• 前向き一斉
• 指示を待つ構造
• 教師中心の空気

は、今も当たり前のように続いています。

■若手の“正直な声”

先日、若手の先生と話しました。

考え方には納得している。

でも、こう言うのです。

「で、どうやるんですか?」
「自分だけやっていいんですか?」

■戻ってしまう“ハウツー思考”

主体的と言いながら、気づけばまた、
• 教え方
• 指示の出し方
• 発問の工夫

といった“方法”に戻ってしまう。

■そして、もう一つの壁

それ以上に大きいのが、これです。

「自分だけ違うことをしていいのか」問題

■問い

ここで、あえて問います。

9割が前向き一斉の中で、違うことをする側がおかしいのでしょうか?

■結論

おかしいのではなく、“少数派”なだけです

そして、変化は、必ず少数派から始まる

■なぜ変われないのか

理由はシンプルです。

そうやって育ってきたから前向き一斉が当たり前の中で育ち、そのまま教師になっている。

だから、疑う機会がなかった

■ここで起きているズレ

今、教育はこう言っています。

「主体的に学ぶ子どもを育てよう」

でも、教室はこうです。

「まずは前を向いて、話を聞こう」

■問い

それで、本当に主体性は育つのでしょうか?

■ここからが本題

ここまで読んで、

こう感じた人もいるかもしれません。

「でも、変えるのは怖い」
「崩れたらどうするのか」

■その感覚は自然

実はこの感覚、とても人間らしいものです。

人は、長く続いてきたものを“正しい”と感じやすい

■でも、ここで考えてほしい

続いていることと、正しいことは同じでしょうか?

■もう一つの問い

ここで、少し視点を変えてみてください。

教室の座席配置は、変えてはいけないものですか?

■整理してみる
• 変えてはいけないもの=目的・価値
• 変えていいもの=手段・環境

■では、主体性は?

目的です

■では、座席配置は?

手段です

■つまり

目的は変えたのに、手段が変わっていない

これが、今の学校です。

■だから必要なのは

中からの努力だけではなく、外からの問い

■保護者の皆さんへ

もしよろしければ、お願いというか提案があります。

先生を責めるのではなく、一緒に考えるために、こんな問いを投げてみてください。

■問い①

「主体的な学びって、どう捉えていますか?」

■問い②

「そのために、どんなことをされていますか?」

■問い③(核心)

「主体的にしたいのに、
なぜ前向き一斉から始まるのでしょうか?」

■少しだけ考えてみる

例えば、
• 自分で考える人を育てたいのに、指示待ちの環境
• 自立を促したいのに、すべて決められている状態

これって、どこか矛盾していませんか?

■問いは、責めるものではない

問いは、気づきを生むためのものです。

■教室は、中だけでは変わらない

同じ環境で育った人たちだけでは、当たり前は当たり前のままです。

■だからこそ

外の視点が必要

■世の中へ

もしこの記事を読んでいる方が、教育の外にいるのであれば、ぜひ教室を見てください。

■そして、問いかけてください

「主体的と言いながら、なぜこの形なんですか?」

■もしこの問いが広がったら

教室は、確実に変わり始めます

■最後に

難しいことは必要ありません。

明日、机の配置を少し変えてみる

それだけで、空気は変わります。

最終メッセージ

主体的な学びを目指すと言いながら、
子どもたちが一生“前を向き続ける教室”で、本当にいいのでしょうか。

社会へのお願い

教室を見てください。
そして、問いを投げてください。

「それで、本当に主体性は育ちますか?」

変えるべきは、子どもではなく、教室だった。

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