なぜ、大人が何気なく見過ごした行動が、子どもたちの未来の文化をつくってしまうのでしょうか。
廊下に落ちているゴミを見過ごしたり、困っている人がいても声をかけなかったりする場面に出くわすことがあります。そのとき、大人が「まあいいか」とスルーしてしまう姿を、子どもたちは鋭く見ています。
心理学において、人は言葉で教えられたこと以上に、目の前の大人の振る舞いを観察して学ぶことが知られています。これをモデリングと呼びます。大人が拾わなければ、子どもたちは「ここは拾わなくていい場所なんだ」と無意識に学習します。
また、学校には教科書には載っていない暗黙のカリキュラムが存在します。日常の空気感や大人の態度そのものが、子どもたちの価値観を形作っていくのです。周りが誰も動かないから自分も動かないという傍観者効果が働いたとき、私たちは意図せずとも「無関心」や「当事者意識を持たない生き方」を教えてしまっています。
行動しないこともまた、強力な教育なのです。
教師や指導者、そして周りの大人たちは、言葉で何を教えるかだけでなく、日々の振る舞いで何を教えてしまっているのかに目を向ける必要があります。一人ひとりの小さな選択の積み重ねが、やがてその組織や学校の文化を創り上げていきます。
あなたの周りの日常には、子どもたちや仲間にどんなメッセージを伝える背中がありますか。明日から、ほんの小さな行動を一つ変えてみませんか。
学校文化を育てる環境づくり:大人の何気ない背中が子どもに教えていること
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