先日、新しくチームを立ち上げた後輩から、こんな相談を受けました。

「サッカーノートの提出率がなかなか上がらないんです。」
サッカーノートは、提出率を競うものではありません。
しかし、子どもたちに「考える習慣」を身に付けさせるためには、継続して書くことも大切です。
そこで今日は、教員として、そして実際にサッカーノートを活用してチームづくりをしてきた経験から、提出率を上げるためのアイデアを三つ紹介したいと思います。
① コメントをくれる人を変えてみる
子どもたちは、誰かに見てもらうことが大好きです。
監督やコーチからのコメントも嬉しいのですが、それが毎回同じだと慣れてしまいます。
そこで時々、
「えっ、その人が読んでくれるの?」
という人からコメントをもらう機会をつくります。
例えば、
・卒団生
・先輩指導者
・地域の有名選手
・保護者
などです。
大人から見ると小さな工夫かもしれません。
しかし、子どもたちにとっては大きな出来事です。
「次は誰が読んでくれるんだろう」
そんなワクワク感が継続につながります。
② 試合の出場枠に「継続枠」をつくる
サッカーは実力の世界です。
技術や戦術理解はもちろん大切です。
しかし私は、それと同じくらい「努力を継続できる力」を評価したいと考えています。
そこで試合のメンバー選考の際に、
「サッカーノート継続枠」
という考え方を入れていました。
毎日コツコツ考える。
振り返る。
改善する。
そんな姿勢を評価するのです。
もちろん実力を無視するわけではありません。
ただ、
「努力している姿はちゃんと見ているよ」
というメッセージを伝えることは、子どもたちの成長に大きな意味があります。
③ 仲間同士でコメントを入れ合う
提出先が監督だけだと、どうしても受け身になりがちです。
そこで数人のグループをつくり、お互いのノートを読み合い、コメントを書き合う仕組みをつくります。
すると、
「監督に提出するためのノート」
から、
「仲間と学び合うためのノート」
へと変わります。
ある選手の気付きが、別の選手の学びになる。
ある選手の悩みが、仲間の助言によって解決する。
まさに『学び合い』です。
ただし、ここには大切な条件があります。
相手を傷つけるコメントを書いた選手は評価しません。
サッカーはチームスポーツです。
仲間を尊重できない選手が、よいチームをつくることはできません。
技術だけでなく、人間性も育てたい。
その思いは絶対に外したくありません。
人は「やれ」と言われて続くのではない
教員の立場からも、実際にサッカーノートを活用してきた指導者としても感じることがあります。
それは、
「人は『やれ』と言われて続くのではなく、『認められる』から続く」
ということです。
子どもたちは、大人が思っている以上に見てもらいたいし、認めてもらいたいのです。
だからこそ、
提出させる仕組みより、
続けたくなる仕組み。
管理する仕組みより、
応援される仕組み。
こちらの方がずっと大切です。
おわりに
結局のところ、
「提出率を上げる」
ことが目的ではありません。
目指したいのは、
「書きたくなる環境をつくる」
ことです。
サッカーノートは技術向上の道具である前に、子どもの成長を見つける道具です。
そして、考える選手を育てる道具です。
新しくチームを立ち上げる後輩へ。
正解はチームごとに違うと思います。
でも、子どもたちが「書かされる」のではなく、「書きたくなる」環境づくりを大切にしてほしいと思います。
Bandのアップ、楽しみにしています。

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