私は指導・育成・支援をする中で、いつも一つの問いを自分に投げかけています。
「何のために強くなるのだろう。」
スポーツの世界では、「強くなること」や「勝つこと」が目的になりがちです。
しかし、本当にそれがゴールなのでしょうか。
私は、そうは思いません。
強くなることは大切です。でも、それは人生の目的ではなく、あくまでも手段です。
では、本当に目指すべきものは何でしょうか。
私は、「応援される人になること」だと考えています。
ただし、「応援されること」を目的にしてはいけません。
応援される人は、「応援されよう」としている人ではないからです。
誰かのために動く人。
仲間を大切にする人。
感謝を忘れない人。
挑戦し続ける人。
約束を守る人。
そんな生き方を積み重ねた結果として、「あの人を応援したい」と思われる存在になります。
つまり、「応援される」は結果であって、目的ではありません。
では、その土台となるものは何でしょうか。
私は、それが自立だと考えています。
ここでいう自立とは、「一人で何でもできる人」ではありません。
必要なときには人に助けを求めることができ、自分も誰かの力になれる人。
周囲とつながりながら、自分の人生に責任をもって歩むこと。
それが、本当の自立ではないでしょうか。
そして、自立した人は、自然と周りから信頼され、応援されるようになります。
だから私は、子どもたちに「強い選手になれ」とは言いません。
「応援される人になろう」と伝えたいのです。
高校がどこか。
どんな大会で活躍したか。
どれだけ勝ったか。
それらは人生の一場面に過ぎません。
サッカーは、選手としては、いつか終わります。(もちろんエンジョイや年齢別ではある程度までできますが)
しかし、人としての人生は、その後も何十年と続いていきます。
だからこそ、サッカーや学校生活は、技術や知識だけを身に付ける場ではなく、「応援したくなる生き方」を学ぶ場であってほしい。
その生き方を続けた先に、きっと「応援される人」がいます。
私は、そんな人を一人でも多く育てたいと思っています。

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