「人に助けを求めるのは、助けることより難しい」——この事実に、どれだけの子どもが気づいているでしょうか。

2学期の初日、低学年と高学年で少しだけ視点を変えた「助け合い」のメッセージを投げかけてみませんか。

2学期を迎え、学校生活の中で困っている友達に手を差し伸べる姿が増えてきました。落とし物を拾う、一緒に遊ぼうと声をかける。どれも素敵な姿です。しかし実は、誰かを助けること以上に、子どもにとってハードルの高い行動があります。

それは、自分から「助けて!」と声を上げることです。

算数の問題が解けない時、一人での掃除が大変な時。子どもたちは「恥ずかしい」「できないと思われたくない」という強い心理的ブロックを抱えています。だからこそ全校朝会では、こう語りかけてみましょう。

「大人だって、誰かに助けてもらいながら生きているんだよ。助けてと言える人ほど、どんどん成長できるんだ」

周りには助けてくれる人が必ずいると伝えることが、子どもの自己開示(SOS)を促す第一歩になります。

一方で、高学年に対しては「助け方」の質を一歩深めるアプローチが有効です。困っている仲間を見た時、多くの子は「大丈夫?」と問いかけます。優しさゆえの言葉ですが、言われた側は思わず「大丈夫」と強がってしまうことも少なくありません。

そこで、語りかけの語尾をたった一文字変えてみます。

「大丈夫?」ではなく、「大丈夫だよ」へ。

床にお茶をこぼして焦っている友達に「大丈夫だよ」と雑巾を渡す。授業で悩む友達に「大丈夫だよ」と隣で寄り添う。不安を抱える相手に与えるべきは、確認ではなく「安心感」です。

行事の多い2学期は、人間関係が大きく深まる時期でもあります。自分から「助けて」と言える勇気と、隣で「大丈夫だよ」と包み込む温かさ。この2つが揃った時、教室は誰もが安心して失敗し、成長できる居場所に変わっていきます。明日の朝会、黒板にひとこと「助けて!」と書いて、子どもたちの反応を確かめてみませんか。

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