なぜ、どれだけ学校が一人で子どもや家庭を支えようと頑張っても、どこかに行き詰まりを感じてしまうことがあるのでしょうか。
学校の中だけで抱え込み、教師がすべてを背負い込んで疲弊していく。
そんな状況を変えるために、個人の困り感や専門性に寄り添うアプローチと、組織として外部の力を巻き込み連携する仕組みをどう作っていけばいいのか。
実際の現場を思い描きながら、その本質を探ってみます。
チーム学校や外部連携を考えるとき、教師の善意やマンパワーだけに頼る支援には限界があります。
かといって、外部の専門機関に丸投げするだけでは、子どもの本当の姿は見えてきません。
大切なのは、目の前の子どもや教職員の状況に寄り添う個へのアプローチと、校内外の専門性を有機的につなぐ組織へのアプローチを両輪で回すことです。
まず、個へのアプローチの基本は、支援を必要としているサインや本人の抱える困り感を丁寧に見つめることから始まります。
具体的なステップはこうです。
声かけ、面談、困り感・状況把握、強み・専門性、必要な支援の把握。
日頃の何気ない声かけから信頼関係を築き、面談を通して本音や現在の困り感を正確に把握する。
そして、その子が持つ隠れた強みや専門性を見出しながら、本当に必要としている支援を的確に見極めていく。
これらは、表面的な問題だけで判断せず、個人の尊厳を守りながら支えるための大切なプロセスです。
一方で、個人の力や学校の中だけで抱え込む構造を抜け出し、重層的なセーフティネットをつくる土台となるのが組織へのアプローチです。
こちらは、校内の専門性をつなぐ、役割分担、情報共有、ケース会議、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の関係機関との連携。
校内にある多様な専門性を横につなぎ、明確な役割分担のもとでスピーディーな情報共有を図る。
定期的なケース会議を開き、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、福祉や医療などの関係機関とガッチリと手を組んでいく。
個人の頑張りに依存するのではなく、地域や専門家の力をチームとして組織的に巻き込んでいく視点が不可欠です。
結局のところ、一人ひとりの困り感を個人で抱え込ませず、校内の専門性と外部の力を重ね合わせて支えるチームをつくること。
それが、結果的に子どもたちや家庭の安心を守り、学校を孤立させない温かい場所へと変えていきます。
あなたの周りには、学校の壁を越えて専門家や地域と手を取り合い、チームで子どもを支える環境がありますか。
明日から、目の前の課題を一人で抱え込まず、周りの専門性や同僚に相談してみること。
そこから、大きな網で子どもと教職員を包み込む小さな一歩を始めてみませんか。

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