【第9回】 うまい選手は育てられるのか、それとも環境で育つのか 〜サッカーに学ぶ「主体性」と教室の構造〜

■うまい選手を育てたいなら

サッカーでこんなチームを想像してみてください。
• 監督がすべて指示を出す
• 選手はその通りに動く
• ミスがあればすぐ修正が入る

一見、よく統制が取れていて、安心感もある。

でも、このチームにいる選手は、「自分で判断する力」は育つでしょうか?

■もう一つのチーム

一方で、こんなチームもあります。
• 選手同士が声を掛け合う
• 状況に応じて判断する
• うまくいかなくても試行錯誤する

最初はうまくいかないかもしれない。

でも、「自分で考えてプレーする力」は確実に育っていく

■これは教室でも同じ
教室に置き換えるとどうでしょうか。

前向き一斉の教室は、
• 教師が主導
• 子どもは指示を待つ
• 正解に早くたどり着く

一方で、コの字やグループの教室は、
• 子ども同士が関わる
• 考えながら進む
• 試行錯誤が生まれる

■問い

ここで一度、考えてみてください。

あなたは、どちらの環境で「主体的な人」を育てたいですか?

■それでもこう言われる

ここで、よく出てくる声があります。

「いや、一斉でも育てられるでしょ」
「指導力があればできる」

確かに、それは事実です。

■ただし、ここに大きな違いがある
それは、“誰でもできるかどうか”です。

■スーパーティーチャーか、仕組みか
一斉でも主体性を育てられるのは、一部の高い力量を持った教師です。

でも、すべての教室で、それが可能でしょうか?

■ここで、少し視点を変えてみる

少し違う角度から考えてみてください。

■問い:変えることへの抵抗
私たちは、なぜ「変えること」にこんなにも慎重になるのでしょうか?

例えば、

「今までのやり方を変えていいのか?」
「崩れたらどうするのか?」

■ある意味では当然の感覚
この感覚、実はとても自然です。

例えば社会でも、「国の大事なルールは簡単に変えてはいけない」という考えがあります。

■では、ここで問いです

教室の座席配置は、“変えてはいけないもの”なのでしょうか?

■もう一歩だけ考える

ここで、こんな整理をしてみてください。
• 変えてはいけないもの=価値(目的)
• 変えていいもの=手段(方法・環境)

■では、主体的な学びはどちらか

主体性は“目的”です

■では、座席配置は?

“手段”です

■ここで起きていること

今、学校で起きているのは、
• 目的(主体的な学び)は新しくなった
• でも手段(前向き一斉)は昔のまま

■問い

それで、本当に目的は達成できるのでしょうか?

■サッカーに戻る

もしサッカーで、

「自分で判断できる選手を育てたい」と言いながら常に監督が指示を出していたら

どう感じますか?

■教室も同じ

主体性を育てたいのに、
受け身になりやすい構造のままでいいのか?

■結論はシンプル

能力の問題ではなく、構造の問題

■だからこそ

難しい技術の前に、

環境を変える

■最後に問い

あなたの教室は、
子どもが自分で考えたくなる構造になっていますか?

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