教員を増やすには、非常識なぐらい本気の手を打て
最近、「教員のなり手がいない」「教員志望者が激減している」なんてニュースをよく目にする。けれど、そうなるのは当然じゃないかとも思ってる。待遇・役割・働き方…あまりにも“時代遅れ”なんだ。この記事では、「教員を増やすには何をすべきか」について、現場の主任と若手が本音で語り合ってみた。
目次
- 1. 給与を大幅に上げる
- 2. 国家公務員にする
- 3. 社会的地位を再構築する(聖職化)
- 4. 副業を一部解禁する
- 5. 国による手厚い保護を明文化する
- 6. 奇想天外な新提案
- まとめ:本気で変えるなら、非常識であれ
1. 給与を大幅に上げる
主任:
まずはこれだよね。給料。上げないと人は来ない。
若手:
いくら「やりがいがある仕事」って言っても、労働時間と給料が釣り合ってなかったら、そりゃ敬遠されます。
主任:
特に中堅から上の給与が伸び悩む。年収600万円に到達する頃には、疲弊して抜け殻っていう。
若手:
初任給5万円アップとかじゃなくて、全体の構造改革が必要ですよね。
2. 国家公務員にする
若手:
次に思うのは、地方公務員じゃなくて、国家公務員にした方がいいってこと。
主任:
文科省直轄にして、全国共通の人事・待遇にするってことか。
若手:
地方によって人事や待遇の差がありすぎる。教育の質を全国的に安定させるには、そのくらいの統一感が必要です。
主任:
異動先が県内しかないっていう閉塞感もなくなるし、教員の専門性を全国で流通させる意味でもいいかも。
3. 社会的地位を再構築する(聖職化)
主任:
「教員は“聖職”であるべき」って考え方は、時代錯誤って言われがちだけど、実は今こそ必要だと思ってる。
若手:
でもネットでは、「そんな意識のない人間には無理」っていう意見も多いですよね。
主任:
そう。でもね、「聖職にふさわしい人間しか教員になれない」んじゃなくて、「制度や文化が、聖職として扱うから、ふさわしい人間に育つ」ってこと。
若手:
なるほど、社会がそう見てくれるなら、自分も意識が高まってくるっていうか。
主任:
「そうあるべきだ」と扱えば、そうなるように育つんだよ。教員免許を“資格”じゃなく“叙任”にするぐらいでもいい。研修も式典も、もっと厳かに。
4. 副業を一部解禁する
若手:
副業って、実は結構したい人いますよね。
主任:
うん。特に教育関係のライター、講師業、オンライン教材の販売…このあたりは許可制でやれるといい。
若手:
むしろ実践知を社会に還元できるし、教員の可能性も広がります。
主任:
そう。副収入も得られるし、若い人にとっての魅力になる。
5. 国による手厚い保護を明文化する
主任:
ここも大事。学校って今、クレーム処理機関になってない?
若手:
なってます。しかも、何か起きたらすぐ「教員が悪い」って空気になる。
主任:
教員を国が守るって明文化しないと。たとえば、理不尽なクレームからの免責事項とか、心的外傷を受けた場合の補償制度とか。
若手:
安心して教壇に立てる環境があってこそ、子どもにも全力になれるんですよね。
6. 奇想天外な新提案
主任:
ここからは、ちょっと“非常識”かもしれないけど、本気で変えるならこのくらいやらなきゃ。
若手:
たとえば?
主任:
・教員版ふるさと納税:教員が赴任した自治体にポイントが溜まり、定年後に地域通貨として使える制度。
・教育版YouTuber制度:授業の模様を配信できる許可制アカウント。収益は教育研究費に。
・任期付き特任教員:5年間限定で高給+支援体制完備のポストを新設。燃え尽きたら次の道へ。
若手:
かなり突飛に見えるけど、「選ばれる職業」にするには、インパクトが必要ですね。
主任:
普通のことだけやってたら、もう誰も来ないよ。
まとめ:本気で変えるなら、非常識であれ
教員を増やすには、“ちょっといい案”じゃ足りない。給料、制度、立場、保護、そしてイメージそのものを根底から変えるしかない。現場の声として言いたい。「それは無理だよ」と一蹴されるような案こそ、未来を変える。次は、どんな“非常識”が現実になるかを楽しみにしていたい。
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