なぜ、同じ学校やチームなのに、活気にあふれ主体的に動く組織と、どこか重苦しく疲弊してしまう組織が生まれるのでしょうか。
リーダーがどれだけ頑張っても、指示待ちの空気が広がってしまう。
そんな状況を変えるために、個人の内発性を引き出すアプローチと、組織全体で支え合う仕組みをどう作っていけばいいのか。
実際の現場を思い描きながら、その本質を探ってみます。
学校経営や組織マネジメントを考えるとき、トップダウンの指示命令だけでは、現場の心は動きません。
かといって、個人の自主性にすべてを委ねても、組織としての方向性はバラバラになってしまいます。
大切なのは、現場に立つ一人ひとりの個へのアプローチと、それを有機的につなぐ組織へのアプローチを両輪で回すことです。
まず、個へのアプローチの基本は、教師やスタッフ一人ひとりの内側にあるエネルギーや可能性に光を当てることから始まります。
具体的なステップはこうです。
声かけ、面談・対話、状況把握、強み・専門性、主体性を引き出す。
日頃の何気ない声かけから信頼関係を築き、丁寧な対話を通して現在の困り感や状態を正確に把握する。
そして、その人が持つ独自の強みや専門性を見出し、型にはめるのではなく本人の主体性を引き出していく。
これらは、指示して動かすのではなく、内側から湧き出る意欲を信じて伴走するための大切なプロセスです。
一方で、個人の力を孤立させず、組織のエネルギーへと昇華させる土台となるのが組織へのアプローチです。
こちらは、主任層との連携、役割分担、情報共有、協働的な学び、PDCA・改善。
学校のキーパーソンである主任層と密に連携し、属人化を防ぐ明確な役割分担とスピーディーな情報共有を図る。
単なる連絡会ではなく、授業や実践について共に語り合う協働的な学びの場をつくり、組織全体でPDCAを回して改善していく。
個人の頑張りに依存するのではなく、フラットで風通しの良い相談・協働体制を組織としてアップデートしていく視点が不可欠です。
結局のところ、個人の主体性を信じて引き出しつつ、チーム全体が協働して未来を創る組織をつくること。
それが、結果的に子どもたちと向き合う教師自身のやりがいを高め、学校全体を温かく力強い場所へと変えていきます。
あなたの周りには、お互いの強みを認め合い、誰もが主体的に挑戦できる環境がありますか。
明日から、目の前の仲間の小さな持ち味や頑張りに目を向けること。
そこから、チームを動かす小さな一歩を始めてみませんか。

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