「教職員のウェルビーイング」と聞くと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
「残業を減らすこと?」
「休みを取りやすくすること?」
「やりがいをもって働くこと?」
どれも間違いではありません。しかし、どれか一つだけでは、ウェルビーイングとは言えません。
私は、教職員のウェルビーイングは次の式で表せると考えています。
教職員のウェルビーイング=働きやすさ × つながり × 働きがい・成長
なぜ「掛け算」なのでしょうか。
それは、一つでも欠けると、ウェルビーイングは大きく損なわれるからです。
① 働きやすさ(セロトニン)
まず土台になるのが「働きやすさ」です。
安心・安全な職場環境。
心身の健康。
心理的安全性。
困ったときに「助けて」と言える。
失敗しても責められるのではなく、次に生かそうと考えられる。
そんな環境があって初めて、人は安心して力を発揮できます。
② つながり(オキシトシン)
次に必要なのが「つながり」です。
学校の仕事は、一人ではできません。
学年の先生、専科の先生、事務職員、管理職、保護者、地域…。
多くの人との信頼関係の上に教育があります。
だからこそ、日頃から対話があり、「困ったら相談できる」「困ったら助け合える」という関係性が、学校の力になります。
③ 働きがい・成長(ドーパミン)
最後が、働きがいと成長です。
子どもの成長を感じる。
授業がうまくいった。
新しいことに挑戦できた。
自分の専門性が高まった。
こうした達成感や成長の実感が、次へのエネルギーになります。
しかし、この順番が大切です。
働きやすさやつながりがないまま、「もっと頑張ろう」「もっと成果を出そう」と求めても、それは長続きしません。
幸せには順番がある
精神科医の樺沢紫苑さんは、幸せには
セロトニン → オキシトシン → ドーパミン
という順番があると述べています。
学校経営に置き換えると、
* セロトニン=働きやすさ
* オキシトシン=つながり
* ドーパミン=働きがい・成長
となります。
つまり、
安心できる職場がある。
だから、
仲間と支え合える。
だからこそ、
挑戦し、成果を実感し、成長できる。
この順番を間違えないことが重要です。
学校は、人が人を育てる場所です。
だからこそ、まずは先生が安心して笑顔で働ける学校をつくること。
その土台の上に、子どもたちの笑顔と成長が育まれていくのだと私は考えています。

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