森保一監督が、この8年間で日本代表に残したものは、単なる戦術やシステムではなかったと思います。
私が最も価値を感じているのは、「選手主体」という考え方です。
監督がすべてを決めるのではなく、選手が考え、対話し、判断し、責任をもってプレーする。そのボトムアップの文化こそが、日本代表をここまで成長させた原動力ではないでしょうか。
だからこそ、この財産を日本代表だけで終わらせてはいけないと思います。
JFAには、この8年間を総括する中で、「日本サッカーが何を学んだのか」を、全国の指導者や学校現場にも分かりやすく発信していただきたいのです。
サッカーを強くすることだけがJFAの使命ではありません。
サッカーを通して、人を育てること。
自ら考え、仲間と協働し、挑戦し、失敗から学び、困難を乗り越える力を育てること。
学校教育で言えば、それは「見えない学力」や「非認知能力」を育てる営みそのものです。
私は、この8年間で森保監督が示した価値は、学校教育とも深くつながっていると感じています。
だからこそ、JFAには次の一歩を期待しています。
「サッカーの指導論」を発信するだけではなく、「人を育てる指導論」を社会へ広げてほしい。
学校教育とサッカー教育が手を取り合い、子どもたちの主体性を育てる国へ。
その旗を、日本サッカー協会が掲げてくれることを、一人の教育者として、そして一人のサッカー指導者として、心から願っています。

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