最近、あるチームの取り組みを見ていて、「これはいいな」と感じることがありました。
まず一つは、「うまくいかない時期がある」ということを前提にしているところです。チームで何か新しいことに取り組むと、最初は形にならなかったり、意見がぶつかったりすることがあります。そんなときに、「なんでうまくいかないんだろう」と焦ってしまうのではなく、「今はそういう時期なんだ」と分かっているかどうかで、その後の進み方は大きく変わると思います。
もう一つ素敵だなと感じたのは、「どんなチームでありたいか」がはっきりしていることです。「応援されるチームになろう」とか「かっこいい人間になろう」といった言葉が先にあって、その上でサッカーをしている。どうしても勝ち負けに目がいきがちですが、その先の在り方を大切にしているからこそ、結果に振り回されずに進んでいけるのだと思います。
その中で、特に大事だと感じたのが、みんなで輪になって話す時間です。
なぜ、わざわざ輪になるのか。
ただ形をそろえているだけのように見えるかもしれませんが、実はここに大きな意味があると感じています。
人は、相手の目を見て話したときや、自分の話をしっかり聞いてもらえたとき、「認めてもらえた」と感じます。そういうときに、安心したり、「仲間だな」と思えたりするものです。
逆に、誰かの後ろ姿を見ながら話を聞くだけでは、その感覚はなかなか生まれません。
顔を見て、声をかけ合って、ときには意見をぶつけ合いながら、それでも認め合っていく。そういう時間の積み重ねが、「このチームで頑張りたい」という気持ちにつながっていくのだと思います。
そして、この「安心できる」「認められている」という状態があってこそ、そのあとに「できた!」「うれしい!」という達成感が生まれてきます。いきなりやる気や結果を求めても、なかなか続かないのは、この順番があるからだと感じています。
この考え方は、樺沢紫苑さんの話にもあり、人の心の動きとしてとても納得できるものです。
だからこそ、輪になって話すことや、子どもたちに考えさせることは、ただのやり方ではなく、「人が育つために大切な関わり方」なんだと思います。
こうした考え方が、関わる大人の中で共通になっていくと、どの学年でも、どのチームでも、同じように大切なことが積み重なっていきます。
うまくいくかどうかだけを見るのではなく、「どんなチームでありたいのか」「どんな人になっていきたいのか」を大事にする。その積み重ねの先に、結果もついてくる。
そんなチームづくりって、やっぱりいいなと感じました。

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