「池の鯉」で終わらせない。24チームが集まったガールズゲーム東海で、優勝チームが証明した「子供が主役」の真髄。

先日開催された「ガールズゲーム東海」。

初夏の陽気の中、必死にボールを追う少女たちの姿に胸を打たれる一方で、私はある「違和感」と、それを吹き飛ばすような「衝撃」を同時に味わいました。

今日は、一保護者の独り言として、しかし、これからの子供たちの未来のために、どうしても世に問いたいことがあります。

ほとんどのチームは「指導者の言葉を待つ鯉」だった

大会には24ものチームが集まっていました。ハーフタイムや試合前後、どこのチームも同じような光景が見られます。

指導者の周りに選手が静かに集まり、指導者が熱心に、切々と何かを語りかける。

選手たちはそれを神妙な面持ちで聞き、コクコクと頷く。

その姿を見て、私はふと「池の鯉」という言葉を思い出しました。

餌をくれる主人の周りに集まり、口を開けて待っている。

自分で考え、獲物を探す必要のない環境。

もちろん、指導者の熱意は素晴らしいものです。

しかし、ピッチで戦うのは子供たち自身です。

指示を待つことに慣れてしまった子供たちは、予想外の事態が起きたとき、自ら判断し、道を切り拓くことができるのでしょうか。

ホワイトボードを「自分たち」で動かす、あるチームの衝撃

そんな中、圧倒的な異彩を放っていたのが、今大会で優勝を飾ったチームでした。

彼女たちのベンチ付近には、何枚ものホワイトボードが並べられていました。

驚いたのは、そこに大人の姿がなかったことです。

そこには「なぜ勝てた?」「声が出るとは?」といった問いに対し、子供たちの手書きの文字でびっしりと分析が書き込まれています。

* 「味方の選択肢を増やすために声を出す」
* 「チャレンジをカバーする」
* 「共通の言葉:プレスバック、裏、逆サイド」

これらは、大人が教え込んだ正解ではありません。

彼女たちが自分たちで試合を振り返り(Check)、改善点を見つけ(Act)、次のプランを立てる(Plan)。

まさに、子供たちだけでPDCAサイクルを回していたのです。

ホワイトボードが「オープン」であることの意味

さらに感動したのは、そのボードが隠されることなく、私たち保護者や観客からも見えるような形でオープンに置かれていたことです。

「私たちは自分たちで考え、自分たちで強くなれるんだ」

そう背中で語っているようなその光景は、もはや「スポーツの指導」の枠を超え、一つの完成された教育の姿でした。

もちろん、大人の手はきっと入っています。

でも始めているのです。

これは学校教育にも通じます。

先生が教壇に立ち、一方的に話し、生徒は前を向いて座るだけの教室。

それとも、机を並べ替え、子供同士が目と目を合わせ、対話を通して学びを深める環境が当たり前になっている教室か。

どちらが子供たちの未来の生きる力を育むかは、言うまでもありません。

答えを教える指導から、問いを立てる指導へ

優勝したあのチームの指導者は、あえて「教えすぎない」という、最も難しく、勇気のいる指導を実践されていました。

「指導者が主役」のチームか、「選手が主役」のチームか。

今大会で見た光景は、今後のジュニアスポーツ界がどちらへ進むべきかを明確に示していました。

優勝という結果は、その手法が正しいことを証明する、単なる後付けに過ぎないのかもしれません。

もし、皆さんの周りの現場がまだ「指示待ちの鯉」状態であるなら、この「選手中心」のあり方をぜひ知ってほしい。

子供たちが自ら考え、動き出す環境を、私たち大人が信じて見守っていきませんか?

この文化が、当たり前の光景として全国へ広がっていくことを切に願っています。

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