
学校は、何のためにあるのでしょう。
私は、「子どもが幸せになるため」だと思っています。
では、その幸せとは何でしょうか。
精神科医・樺沢紫苑さんは、幸せには順番があると言います。
第一に、セロトニン。
安心して過ごせること。
心も体も健康であること。
第二に、オキシトシン。
友達とつながること。
信頼し、信頼されること。
助け合い、「ありがとう」が飛び交うこと。
そして、その土台があって初めて、
第三に、ドーパミン。
できた。
勝った。
点数が上がった。
認められた。
という達成の喜びがあります。
ところが、学校はどうでしょう。
多くの教室は、最初からドーパミンを求めています。
テストの点。
成績。
発表。
結果。
もちろん、それも大切です。
しかし、それは土台の上に建つ家の屋根です。
安心もない。
信頼関係もない。
そんな教室で「主体的に学びなさい」と言われても、それは難しいでしょう。
だから学級経営とは、子どもを管理することではありません。
幸せの土台をつくることです。
その土台づくりで、最も見落とされているものがあります。
それが、座席配置です。
毎日友達の顔を見て話せる。
困ったらすぐ相談できる。
自然に笑顔が生まれる。
自然に「ありがとう」が生まれる。
そんな環境なら、オキシトシンは特別な授業をしなくても育っていきます。
つまり、座席配置とは単なるレイアウトではありません。
「この教室では、どんな幸せを育てたいのか」という教師の哲学そのものです。
授業参観で保護者は、黒板より先に教室全体を見ています。
そして無意識のうちに感じています。
「この先生は、結果を追い求める先生なのか。」
それとも、
「子どもの幸せを土台から育てようとしている先生なのか。」
その答えは、先生の言葉よりも先に、
座席配置が語っています。

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