発刊に寄せて

発刊に寄せて

この度、「H通信」をNo.240で一区切りとし、製本という形で発刊することができました。これまでの数年間、この役職に就いて取り組んできた業務を記録する中で、支えてくださった多くの方々のご協力なしには成し得なかったことを、改めて感謝の気持ちを込めてここに記します。本書が、少しでも皆様の手に取られ、私が取り組んできた活動や思いを共有いただければ幸いです。

私がこの「H通信」を発行し続けた理由の一つに、これまでの役職における足跡を残したいという強い思いがありました。日々の仕事やさまざまなプロジェクトを進める中で得られた気づきや学びを、次世代のスタッフと共有し、彼らが成長のためのヒントを見つけられるようにと願い、一号一号心を込めて発行してきました。そして今回、それらを冊子としてまとめることができたことは、自分にとっても非常に大きな意義を持つものです。

この取り組みの原点は、私が以前勤務していた別の部署において、別の役職に就いていた時の経験にさかのぼります。当時、職場内で発行していた通信を最終的に製本したことが、今日の私の活動の礎となっています。特にその際、当時の上司であるN氏からのアドバイスが大きな影響を与えました。「100号に満たない通信は通信じゃない」という厳しい言葉の一方で、「全員に読んでもらおうとするのではなく、たった一人でもいい、誰かの心に響けば十分だ」と教えていただきました。私はその言葉を支えに、自分の発信する内容がどこかで誰かの助けとなればいいと考え、この「H通信」を継続してきました。

こうして発信する中で、次第に私の取り組みが、周りのスタッフや後輩たちにとっての参考になることがあると実感できる瞬間が増えていきました。特に、新しく入社した方々がこの通信を通じて学びを深めてくれているのを見た時、自分が取り組んできたことに価値があると感じました。それが私にとっての大きなやりがいとなり、これまで続けてこられたのだと思います。

また、この通信を発行し続ける上で、別の方からも大切なアドバイスをいただきました。それは、「立場が変わるたびに自分の思いや考えを通信で発信することが重要だ」という言葉です。仕事を進める中で、役割や視点が変わることにより見えてくることはたくさんあります。その時々で感じたこと、学んだことを発信することで、自分自身も成長し続けることができましたし、それが後輩や仲間たちにとっても役立つものであると信じてきました。このような経緯から、私は今後も変わらぬ姿勢で学び続け、発信を続けていきたいと考えています。

今後の私の歩みがどのような方向に進むかはまだ明確ではありませんが、どのような場所に立つことになっても、自分の足跡を記録し続け、後輩たちや周りの方々に何らかの形で還元していきたいと思っています。自分がこれまでに発信してきた内容が、誰かの成長を促し、その人の次なる一歩を後押しできるものであれば、これまで続けてきた努力は報われるのだと感じます。

最後に、この「H通信」を発行するにあたり、多くの方々にご理解とご協力をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。特に、直属の上司であるS氏とA氏には、この通信の発行を快諾していただき、日々の業務において温かいご指導をいただきましたこと、深く感謝いたします。お二人の支えがあったからこそ、私はこの数年間、役職としての責務を全うし、充実した時間を過ごすことができました。そして、同僚の皆様、さらにはこの通信を手に取ってくださった全ての方々にも、心からの感謝を申し上げます。

「H通信」が240号まで続けられたのは、決して私一人の力ではありません。この冊子が、読者の皆様にとって少しでも有益なものとなり、日々の仕事やプロジェクトの進行において何かしらのヒントを提供できれば幸いです。どなたかの成長や発展の一助となれば、それ以上に嬉しいことはありません。

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