フットボールカンファレンス

本日の研修で語られていた
「サッカーで世界一幸せにする国」という言葉が、とても印象に残りました。

同時に、ひとつ考えたことがあります。

私たちは普段、「幸せ」という言葉をよく使います。
しかし、その言葉の意味を本当に共通言語として捉えているのだろうかということです。

おそらく、人によって思い浮かべるものは違います。
試合に勝つことかもしれない。
仲間とプレーする楽しさかもしれない。
成長を実感することかもしれない。

それぞれ違っていてもよいと思います。
ただ、何を目指しているのかという方向性が曖昧なまま指導が行われているとしたら、それは少しもったいないことかもしれません。

研修の帰り道、そのことを考えながら立ち寄った書店で、脳科学の本を少し手に取りました。
そこでは、人の幸福は主に三つの脳内物質の働きによって説明できるという整理が紹介されていました。

・セロトニン(心身の安定)
・オキシトシン(人とのつながり)
・ドーパミン(達成)

つまり、人が幸福を感じるときには

心身が整っていること
人との信頼関係があること
その上で達成や成功体験が生まれること

という三つの状態が関係しているという考え方です。

この視点でサッカーの現場を見直したとき、セーフガーディングの意味もとても理解しやすくなると感じました。

体罰や暴言が問題なのは、単にルール違反だからではなく、

安心や安定を崩し、
信頼関係を壊し、
結果として挑戦や達成を生みにくくしてしまうからです。

逆に言えば、安心できる環境と信頼関係があれば、挑戦や成功体験は自然と生まれてくるのかもしれません。

ここで興味深いのは、オキシトシンが分泌される条件です。
人は、相手の顔を見て関わるときに、この物質が分泌されやすいと言われています。

そのことを考えると、サッカーの現場での一つの光景が思い浮かびました。

ハーフタイムや練習中のミーティングです。

多くの場面では、コーチの周りに選手が集まり、コーチが話す形になります。
しかしもし、選手同士が互いの顔を見ながら輪になり、選手自身が言葉を交わす場面が増えたとしたらどうでしょうか。

そこには、信頼や共感が生まれやすい空間ができるのではないかと思いました。

以前、
聖和学園女子サッカー部
がテレビで紹介されているのを見たことがあります。
その中で、選手たちが輪になり、互いの顔を見ながら言葉を交わしている姿が印象的でした。

あの光景は、単なるミーティングの形ではなく、
信頼関係を育てる環境そのものだったのかもしれません。

「サッカーで幸せにする」という言葉は、単なる理念ではなく、

どのような環境をつくり
どのような関係を育てていくのか

という問いでもあるのだと感じました。

安心があり、つながりがあり、その上で挑戦と達成が生まれる。
そのような環境づくりを考えることが、セーフガーディングの大切な一歩なのかもしれません。

本日は多くの示唆をいただき、ありがとうございました。

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