
本当に力のある人と、力のない人。
その差は、どこにあるのだろう。
肩書きだろうか。
実績だろうか。
人脈だろうか。
声の大きさだろうか。
私は、そうではないと思う。
いちばん苦しい人を、守れるかどうか。
そこに、その人の本当の力が表れるのだと思う。
人は、余裕があるときなら優しくできる。
自分にとって都合のいい人を応援することもできる。
頑張っている人を認めることもできる。
うまくいっている人に手を差し伸べることもできる。
でも、本当に難しいのは、その逆だ。
声を上げられない人。
困っているのに、「困っています」と言えない人。
周りから誤解されている人。
立場が弱く、誰にも頼れない人。
そんな人が、目の前で苦しんでいるとき。
その人を「仕方がない」と切り捨てるのか。
それとも、
「大丈夫か」
と、一歩近づくのか。
誰も守ってくれない場所で、
自分が嫌われるかもしれなくても、
面倒なことになるかもしれなくても、
その人の前に立てるか。
私は、そこに本当の力があると思う。
力のある人は、弱い人を押さえつけない。
弱い立場の人に、自分の力を使うのではない。
むしろ、自分の持っている力を、
いちばん苦しい人を守るために使う。
だから私は、肩書きだけで人の力を判断したくない。
どれだけ立派な実績があっても、
どれだけ大きな権限を持っていても、
目の前で苦しんでいる人を見捨てるなら、
その力は何のためにあるのだろうと思う。
反対に、目立たなくてもいい。
評価されなくてもいい。
ただ一人の人の苦しさから逃げず、
その人の隣に立ち、
その人を守るために動く。
そんな人こそ、私は「本当に力のある人」だと思う。
力とは、人の上に立つためにあるのではない。
誰かが倒れそうになったとき、その人を支えるためにある。
そして、
いちばん苦しい人を守れるか。
そこに、その人の本当の力が表れるのだと思う。

コメント