通知表をおもう

通知表って必要?——飲み会で聞いた「1が並ぶ通知表」に胸が詰まった夜

カテゴリ:教育・子育てのヒント
タグ:通知表評価のあり方保護者の声教育改革

目次

飲み会で出た、意外な話題

先日、久しぶりに学生時代の友人たちと飲みに行った。バラバラの業種で働く面々。子育ての話になると、みんな一気に真顔になる。

「おれ、通知表見るのがつらいんだよ」

静かにそう話したのは、次男を育てている友人だった。

「1」が突きつける現実

長男のときは気にならなかった。通知表には「よくできる」が並び、安心感すらあったという。だが、次男は不器用で理解に時間がかかるタイプ。努力しているのに「1」が並ぶ。

「“1”を見て頑張ろうなんて思える子、いると思う?」

彼の言葉に、私は返す言葉を失った。「1」はその子にとって、評価ではなく否定になっているのではないか。

通知表を廃止した町の決断

数日後、新聞で岐阜県美濃市のニュースを見た。1年生の通知表を廃止したという内容だった。「発達段階を考慮し、子どもの自信を育むため」とあった。

思わず、あの友人の言葉を思い出した。

本当に必要な「評価」とは

彼の提案は明快だった。

  • 通知表はなくてもいい。
  • テストや小テストの累積結果をグラフ化し、家庭でPDFで見られるようにすれば十分。
  • その代わりに、担任の先生が「この子のよいところ」を10個以上、必死に見つけて書いてくれたら、それが一番嬉しい。

「先生にちゃんと見てもらってる」と子どもが感じられるだけで、通知表の役割は十分果たされていると思う。

未来への希望としての通知表

私たち親世代は「数字で示される評価」に慣れてしまっている。けれど、子どもたちは違う。大切なのは、その子の持つ“伸びしろ”に目を向け、自己肯定感を育てること。

通知表が「できないことを示す紙」ではなく、「あなたにはいいところがたくさんあるよ」と伝える紙になりますように。

ビール片手の何気ない会話が、静かに私の考えを変えた。


あなたは、子どもの通知表をどう見ていますか?ぜひコメント欄でご意見をお寄せください。

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