「先生の言うことをよく聞きなさい」って、本当に正しいの?―子どもの主体性と教育のこれから
#教育改革 #主体的な学び #学習指導要領 #対話的な授業 #21世紀型能力
目次
はじめに:その言葉、もう古くない?
「先生の言うことをよく聞きなさい」って、親がよく言うフレーズ。でも、正直に言うと…これ、もう時代遅れじゃないかなって思う。素直な子どもが悪いんじゃなくて、”疑問を持つことが悪い”みたいな空気が、なんか違うよねって。
対談:教育現場のリアルとこれからの子ども像
若手教師:
いや、ホントよく聞きます。「先生の話をちゃんと聞ける子に育ってほしいんです」って。でも…それって、聞くだけの人間になれってこと?
主任:
そうそう。本来、教育の目的って「自分で考えて、自分で動ける人間」を育てることだったはず。でも、先生の言葉を”そのまま信じる”ことを良しとする風潮は根強いよね。
若手教師:
しかも、教師の側も「メッセンジャー」みたいになってる気がします。学習指導要領の内容を、忠実に、淡々と伝えるだけの存在に。
主任:
それがね、長年同じやり方でも批判されない世界なのよ。進歩しなくても「まぁこんなもん」って許されちゃう。だからこそ、外から問い直す必要がある。「ほんとにこれでいいの?」って。
若手教師:
あの有名な言葉、「だってにんげんだもの」。失敗しても、疑問を持っても、立ち止まってもいいじゃないですか。
主体性ってどう育てる?
OECDの調査でも、日本は「話し合いを取り入れた授業」の割合がかなり低い。これはもうデータが証明してる。教師主導で知識詰め込み型の授業が当たり前になってる。
でもね、1947年の『学習指導要領一般編(試案)』には、こう書かれていた。
「児童や青年は、現在並びに将来の生活に起こる問題を適切に解決していかなければならない。そのような生活を営む力が、養われなくてはならない。」
そして続けて、
「まず『学ぶのは児童だ』ということを頭のそこにしっかり置くことが大切である。教師中心の考え方をこの際しっかり捨ててしまわなければならない。」
…もう、この一文に尽きるよね。
おわりに:まず「○えない」ことから始めよう
21世紀に求められる力は、「考える力」「疑う力」「対話する力」。これらは、一方的に教えられるものじゃない。
むしろ、「教えすぎない」「正解を急がない」「そのまま信じない」という姿勢が、子どもの学びを深める。
だから、大人としてできることは――
- 「先生の言うことを鵜呑みにするな」と伝えること。
- 「わからない」を大事にする文化をつくること。
- 「どう思った?」と子どもに問うこと。
だって、しっぱいしたっていいじゃない。にんげんだもの。
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