教務主任という立場になると、
どうしても「お願い」が増える。
提出してください。
確認してください。
修正してください。
共有してください。
期限を守ってください。
きっとこの一年、いろいろな依頼を出すことになると思う。
でも、そういう“依頼”とは別に、自分が最初に伝えておきたいことがあった。
それが、
たった一つのお願い
だ。
自分は、学級経営をするとき、4月の最初に子どもたちへ「たった一つのお願い」を伝えることがある。
それは、
誰かが
「見てほしいな」
「聞いてほしいな」
「伝えたいな」
と思っていることに気づいたら、考えて、聴いて(動いて)ほしい。
というお願いだ。
これを最初に伝えておくと、学級の中に少しずつ変化が起きる。
誰かが前に立った時。
誰かが発表しようとした時。
誰かが困っている時。
誰かが何かを伝えようとしている時。
その時に、「言われたからやる」ではなく、自分で気づいて、考えて、動く子が少しずつ育ってくる。
そして、その姿をちゃんと見つけて、こちらが認めていくことで、集団は育っていく。
自分はそう思っている。
この考え方は、子どもたちだけではなく、職員集団にも同じように当てはまると思っている。
ただ、子どもたちと違って、職員は毎日一斉に教室で過ごしているわけではない。
全体でつながる場は限られている。
だからこそ職員集団における
「見てほしいな」
「聞いてほしいな」
「伝えたいな」
は、
打ち合わせや職員会議、掲示板や共有事項の中にあるのだと思う。
教務からの発信かもしれない。
学年からの提案かもしれない。
誰かの困り感かもしれない。
あるいは、誰かが静かに出しているサインかもしれない。
そこに気づけるかどうか。
そして、気づいた時に動けるかどうか。
それが、職員集団としての強さになるのだと思う。
だから、自分が最初にお願いしたいのは、そこに気づくこと。
そして、気づいたら、考えて、動くこと。
これだ。
学校って、できていないことや遅れたことには目が向きやすい。
でも実際には、
• 先に動いてくれた人
• 気づいて支えてくれた人
• 言われる前に整えてくれた人
• 誰かのために一歩動いてくれた人
が、たくさんいる。
そして、そういう人たちに学校は実はかなり支えられている。
だからこそ、自分は教務主任として、そうやって気づいて動いてくださったことには、
ちゃんと
「ありがとう」
を返していきたいと思っている。
お願いをするだけの教務ではなく、気づきや行動に、きちんと感謝を返せる教務でありたい。
そんなふうに思っている。
校長先生が示されたグランドデザインの先にあるものを、日々の学校運営や教育活動の中で形にしていく。
そのために自分が大事にしたいのは、
• 目的から考えること
• 判断基準を持つこと
• 人や物や環境のせいにしないこと
• 子どものせいにしないこと
• 気づいたら、考えて、動くこと
だ。
そしてその先に、
• 子どもが通いたくなる学校
• 保護者が通わせたくなる学校
• 地域が応援したくなる学校
• 職員が働きたくなる学校
をつくっていけたらと思っている。
4月1日に全部ができるわけではない。
でも、最初に軸を置くことには意味がある。
今年度も、
そんな学校づくりを目指していきたい。

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