授業は丸亀製麺になれるか?――うどん提供システムから学ぶ「主体的・対話的で深い学びへのヒント

授業を変えたい。でも、どうすれば子どもたちが本当に主体的に学べるのか?今回は、丸亀製麺の「セルフサービスうどん提供システム」をヒントに、学習問題の設定や授業構造そのものを見直す視点について語り合った。

タグ:授業づくり, 主体的な学び, 深い学び, 丸亀製麺, 学習問題

目次

  1. 「うどん屋から学ぶ授業設計」ってどういうこと?
  2. 丸亀製麺方式と授業の構造比較
  3. セルフサービス的授業の可能性
  4. 最後に――「また来たい授業」を目指して

「うどん屋から学ぶ授業設計」ってどういうこと?

教師A: 最近ね、丸亀製麺に行ってふと思ったんだ。「これって理想の授業構造に近いんじゃないか?」って。

教師B: 丸亀製麺?うどん屋さんが授業のヒントに?

教師A: うん。あの店って、お客さんが自分でうどんの種類を選んで、トッピングも天ぷらも好きに取る。つまり「主導は店員にあるけれど、選ぶのは客」なんだよ。

教師B: なるほど。学習問題の設定に似てるかもね。教師が枠組みやメニューを用意して、子どもたちは自分に合った問いを選び、自分のペースで進めていく。

丸亀製麺方式と授業の構造比較

教師A: 一方で、従来の授業って「今日はこれをやるぞ、聞け、考えろ、答えろ」って全部教師主導で決まってる。言ってみれば、注文できない定食屋。

教師B: 「お前は今日、コロッケ定食を食え」って出される感じだね。子どもからすれば、食べたくもないのに無理やり口に入れられてるようなものかも。

教師A: そうそう。でも本当は、「食べたい」という動機があって、「どう食べようかな」って自分で考えて選ぶから、満足度も高い。

教師B: 授業もそうだよね。問いを自分で選び、追究し、友達と話して納得して、そして「もっと知りたい」「また来たい」って思える。そういうサイクルが「深い学び」につながる。

セルフサービス的授業の可能性

教師A: 丸亀製麺は、セルフサービスなんだけど、ちゃんと店員がフォローしてるでしょ。「温めますか?」とか「今日は○○がおすすめです」って。

教師B: それって授業で言えば、教師のリードや支援だね。完全に子ども任せじゃなくて、必要に応じて手助けする。ここが重要なんだ。

教師A: 子どもが自分で選ぶ「問い」や「方法」を持てるように、授業構造そのものを見直す必要がある。黒板一斉授業のままじゃ無理。

教師B: 座席の配置だってそう。固定じゃなくて、目的に応じて移動可能な方がいい。まさに「注文する・選ぶ・味わう・振り返る」をデザインしないと。

最後に――「また来たい授業」を目指して

教師A: 授業って、満足してもらえるかどうかがゴールだと思う。「美味しかった」「楽しかった」「また来たい」って思ってもらえるか。

教師B: 学びの「味」を自分で確かめる経験が、「主体的・対話的で深い学び」につながっていくんだろうね。

教師A: 教師は店員。メニューを工夫して、子どもたちが自由に学びを選び、自分の器に盛れるように支える。そんな授業が、これからの「当たり前」になってほしいよ。

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