タイトル:『え、バナナの皮って…食べられるの?』
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① ねらい
身近な食品に潜む「思い込み」を揺さぶる体験を通して、
「いらないと思っていたものの中に価値がある」ことに気づかせ、
人やモノに対する見方を広げる。
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② 授業の流れ(約10分)
【導入:写真提示と語り】
教師が電車内広告風の写真を提示(バナナスムージー+美肌モデル俳優のような写真)
教師:「この前、電車でこんな広告見たんだよ。これ飲めば、肌つやっつや、若返るかもって思ってさ」
「え、そんなのある?って思ったけど、飲みたくなったよ」
【問いかけ】
教師:「このスムージー、材料なんだと思う?」
→ 子どもたちが「バナナの実!」「牛乳?」と答える
教師、バナナを取り出し皮をむく
→ 実の部分をごみ袋へポイッ(※あとで「捨ててない」と補足)
→ 子:「えー!?捨てるの!?」とざわつき
教師:「え?バナナってここじゃないの?皮でしょ?」
(※「これしか残ってないじゃん」という子どもの声を拾えるようにする)
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【核心の提示】
教師、バナナの皮で作った「バナナピールクッキー」や「バナナの皮茶」の写真を提示
→ 実物またはサンプル(においだけでもOK)
教師:「これ、実はバナナの“皮”から作られたんだよ」
「普通なら捨てちゃう部分だけど、工夫すればこんなに美味しくなるんだって」
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【個人思考 → ペアトーク】
問い:「普段、いらないと思って捨ててるものの中に、本当は大事なものってないかな?」
→ 個人で少しメモ → 隣の人とペアトークで1分共有
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【全体共有】
数人から共有:「ネギの青いところ、食べられる」「友達の“静かすぎる子”も、よく見たら優しいかも」
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【教師の価値語によるまとめ】
「見た目や思い込みで“いらない”って決めつけてしまうこと、あるよね。
でも本当は、そこにしかない“味”があるかもしれないよ。
人もモノも、よく見て、よく味わってみよう。」
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