「小さな道徳」シリーズでは、日常の中にある“当たり前”を切り口に、子どもの心を揺さぶる短時間の道徳授業アイデアを紹介します。
今回は〈給食メニュー〉という一行に隠された“ありがとう”に光を当てます。
目次
今日の問い
先生:みんな、今日の給食は何かな?
黒板:ごはん さばの味噌煮 みそ汁 牛乳
先生:このメニュー、たった一行だけど……。この裏に、いったいどれだけの人が関わってると思う?
授業の流れ(5分以内)
- 導入(1分): 黒板の給食メニューを見せ、問いかける。
- 思考タイム(1分): 「誰が関わってる?」と聞いて考えさせる。
- 意見共有(2分): 「栄養士さん」「調理員さん」「運送の人」など、子どもたちの気づきを拾う。
- まとめ(1分): 一行のメニューにこめられた“ありがとう”の存在を伝える。
まとめのことば
先生:見慣れた一行だけど、見えないところにはたくさんの思いや努力があるんだね。これからの「いただきます」「ごちそうさま」には、“ありがとう”を込めて言えるといいね。
教師のねらい・発展的展開
この授業は、「当たり前」の裏側に目を向ける力を育てることがねらいです。
給食メニューという一見シンプルな題材も、深い価値を見つける道徳教材になります。
【発展的な活用例】
- 給食センター見学の前後に実施
- 「ありがとうメッセージカード」を書いて職員室や給食室へ
- メニューを「作る側の気持ち」で考えてみる作文活動
この「小さな道徳」シリーズでは、日常にひそむ価値に光を当て、子どもの心を育む授業アイデアを紹介していきます。
次回は「とうもろこしのひげ茶」に隠された価値について取り上げる予定です。
ぜひコメントで、あなたの実践や気づきも教えてくださいね。
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