「小さな道徳」シリーズでは、日常の中にある“当たり前”を切り口に、子どもの心を揺さぶる短時間の道徳授業アイデアを紹介します。
今回は〈ぞうきん〉を題材に、「役目を終えたものに宿る意味」について考えます。
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目次
今日の問い
先生:みんなが掃除で使ってるぞうきん、どこから来たと思う?
子ども:買ってるんじゃない?
先生:うん、たしかにそういうのもある。でもね、学校のぞうきんの中には、古くなったタオルを切って、先生やおうちの人が縫ってくれたものもあるんだよ。
先生:じゃあ問いです。
「もう役目を終えたと思われていたものが、別のかたちで活躍することって、他にもある?」
授業の流れ(5分以内)
- 導入(1分): 子どもたちの身近な「ぞうきん」の話題から入る。
- 価値の再発見(1分): 古いタオルがぞうきんになり、再び役立っていることに気づかせる。
- 思考の時間(2分): 「役目を終えたものが生きる例」を子どもたちと出し合う。
- 紙袋 → ゴミ袋や工作
- 牛乳パック → 椅子・ハガキ・工作
- ランドセル → 海外寄付
- まとめ(1分):「ものを最後まで大切にする」心の大切さを共有する。
まとめのことば
先生:ぞうきんって、ただの道具じゃないんだね。役目を終えたタオルが、また新しい場所で働いてくれている。
先生:「もうダメだ」と思う前に、「まだできることがあるかも」と考えてみる。人に対しても、ものに対しても、そんな気持ちを大切にしたいね。
教師のねらい・発展的展開
この授業は、「ものの命」「再利用」「役割の変化」など、エコ的・道徳的視点をかけ合わせて展開できます。
「自分にもまだできることがある」という自己肯定感にもつながります。
【発展的な活用例】
- 家庭科で「古布を活かす」実習につなげる
- 使い終わった学用品の“第二の人生”を考える活動
- 環境教育・SDGsとつなげて広げる
この「小さな道徳」シリーズでは、日常にひそむ価値に光を当て、子どもの心を育む授業アイデアを紹介していきます。
次回は「折れたえんぴつ」に宿る思いを取り上げる予定です。
実践された方は、ぜひコメント欄で子どもたちの反応も教えてください。
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