学校の存在意義③

私は、学校を「強い者が残る場所」ではなく、「人が人として育ち直せる場所」だと考えています。だから、教師という仕事も、単なる役割や成果だけで語りきれるものではないと思っています。

仕事である以上、責任や厳しさが伴うのは当然です。ただ、学校で起きる出来事は、数字や効率では測れない、人の感情や関係性の中で生まれます。言葉一つが誰かの心に影響を与えるのは、弱さではなく、人と人が向き合っている証拠です。

厳しさは必要です。しかし、恐れさせることと、育てることは同じではありません。恐怖によって静かになった教室は、表面上は整って見えても、子どもが安心して失敗できる場所ではありません。安心のないところで育った力は、長くは続かないと私は思っています。

教師は特別な存在ではありません。完璧でも、万能でもない普通の人です。それでも、子どもの前に立ち、関わり続けることを選ぶ。その姿勢にこそ意味があると信じています。誰かを切り捨てることで成り立つ学校ではなく、関わりの中で育ち合う学校を残したいのです。

学校は、強さを競う場所ではなく、幸せになっていい場所です。恐れではなく、信頼の中で人が育つ。その可能性を信じて、私は教育に関わり続けています。

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