セレクションに“ミーティング”を入れた理由

トレセン二次選考において、これまでとは少し違う試みを行いました。
それは、試合の合間にミーティングの時間を意図的に設定し、その様子も評価するというものです。

これまでは、選手の評価は主にゲームの中で行ってきました。
テクニック、判断、守備、スピード…。
いわゆるプレーの中で見える力です。
もちろん、それらはとても大切な要素です。

しかし、今回あらためて立ち返ったのは、愛知県の育成指針である「Aichi’s Way」に示されている理想の選手像です。

そこには、
・何事にも前向きにチャレンジする姿勢
・失敗を恐れない心
・現状に満足せず、志を高く持ち続けること
といった、いわゆる“人間性”の部分が明確に示されています。

つまり、私たちが見たいのは「うまい選手」だけではなく、これから伸び続ける可能性を持った選手=スーパー ストロングの可能性を持つ選手です。

プレーだけでは見えないもの

実際のところ、こうした人間性の部分は、試合中のプレーだけではなかなか見えません。

例えば、
・仲間の話をどう聞くのか
・うまくいかなかったとき、どう関わるのか
・自分の考えをどう伝えるのか
・チームを良くしようとする意識があるか

こういった姿は、むしろミーティングの場面でこそ、はっきりと表れます。

だからこそ今回、試合の前後にミーティングの時間を設け、その中での関わり方や態度を見ていくことにしました。

「これからの時代」に求められる力

これからの時代、求められるのは単なる個の能力だけではありません。

自分で考え、仲間と関わり、よりよい答えを生み出していく力。
つまり、協働しながら価値をつくる力です。

サッカーにおいても同じです。
どれだけ技術が高くても、周囲と関われなければチームは機能しません。

逆に、仲間を活かし、状況を良くしようと働きかけられる選手は、結果としてプレーの質も高まっていきます。

セレクションの場を「育成の場」に

今回の取り組みは、評価のためだけのものではありません。

ミーティングを通して、選手たちは「どうすればチームが良くなるか」を自分たちで考える機会を得ます。

つまりこの場は、単なる選考ではなく、選手を育てる時間にもなっているということです。

最後に

本来であれば、すべてのチームで試合前・試合後の両方のミーティングを見たいところですが、時間の制約もあり、今回は一部の場面に限定して実施しました。

それでも、これまで見えにくかった選手の姿が見えてきたのは大きな収穫です。

「どんなプレーをするか」だけでなく、
「どんな関わり方をするか」まで見ていく。

この視点を大切にしながら、これからの育成・選考をより良いものにしていきたいと思います。

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