未来のエネルギーは足元に? ― 雑草からはじまるエコの話 ―
雑草――それは、庭や空き地にいつの間にか生えていて、抜いても抜いても出てくる「ちょっとやっかいな存在」。
でも、もしその雑草が、電気や熱を生むエネルギーになったとしたら?
雑草って、実はすごい
雑草は、誰かが育てなくても勝手に生えてきます。農地や畑がなくても、空き地や河川敷、道ばたにも育ちます。そして、手間もお金もかけずに、毎年わんさか育ちます。
そんな雑草を、バイオマス資源として活用する研究が進んでいます。
- バイオエタノールに変換: 雑草の繊維(セルロース)を発酵させ、燃料として使えるエタノールに。
- メタン発酵: 雑草を微生物で分解して、発電に使えるバイオガスを生産。
- バイオ炭化: 加熱処理して、燃料として使えるバイオ炭に。
地元のエネルギーは、地元の雑草から
たとえばこんな未来、想像できます。
地元の空き地で雑草を刈り取り、
地元の簡易バイオ施設で燃料化、
それを使って学校や公共施設の電気・暖房に活用――
これが当たり前になれば、エネルギーを「買う」時代から、「育てる」時代へ変わるかもしれません。
「雑草ってすごいね」って子どもが言い出す未来
今まで「邪魔者」だったものが、地域を支える資源になる――そんな逆転の発想こそ、持続可能な社会の第一歩かもしれません。
夢のようだけど、夢だけじゃない。
足元にある雑草が、未来のエネルギーになる。
そんな日が来たら、ちょっとワクワクしませんか?
コメント