まだ東海道を歩いてますか?〜教室の形と学びのかたち〜

学校の教室って、100年前とほとんど変わっていないと思いませんか?

黒板に向かって一列に並び、教師の話を静かに聞く一斉授業。

今でも多くの教室がこのスタイルを基本としています。

でも、松下幸之助はこう言っています。

「東海道をいまだに徒歩で旅しているようなものだ」と。

時代が進めば、徒歩は駕籠に、駕籠は汽車に、汽車は飛行機に変わる。

働き方も、学び方も、進歩して当然なのに――

なぜ教室だけは変わらないのでしょう?

見える学力(テストで測れる力)も、見えない学力(対話力や思考力など)も育てたいなら、

「座り方」から変えるべきではないか?

コの字型やグループ型、アイランド型の座席配置は、

子どもたちが「人と学ぶ」ことに気づくきっかけになります。

聞くだけでなく、語り、つなぎ、創る学びへ。

もちろん、前向き一斉の方が管理しやすいのは事実。

でも、学びの質と管理のしやすさは別の話です。

“静かにさせる”ことが目的化していないか。

“聞いているふり”が、学んでいると勘違いしていないか。

そんな問いを、私たち教師自身が持ち続けることが大切です。

今こそ、教室の形を問い直す時。

東海道五十三次を、歩き続けるのではなく、

子どもたちと一緒に、飛行機に乗って未来へ飛び立ちましょう。

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