それでも、立ち続けるという選択 ― 福山雅治「クスノキ」を聴きながら ―

福山雅治さんの「クスノキ」を聴いていると、
自分の足元が、ふっと静かになる。

この曲が語っているのは、
挑戦でも、成功でも、
声を上げる勇気でもない。

それでも、
立ち続けるという選択だ。

クスノキは、
誰かに評価されるために
立っているわけではない。

拍手も、称賛も、
きっと必要としていない。

それでも、
雨の日も、風の日も、
人の喜びや悲しみを見送りながら、
同じ場所に根を張り続けている。

人は、
変化し続けることが美徳だと
言われがちだ。

けれど本当は、
変わらずにいることの方が、
ずっと難しい。

信念を保ち続けること。
人を信じ続けること。
そして、諦めずに関わり続けること。

教育も、仕事も、子育ても、
結局はそこに行き着く。

すぐに成果は見えない。
手応えのない日も多い。
それでも、
今日もまた同じ場所に立つ。

クスノキは教えてくれる。
人生は、
短距離走ではなく、
長い時間をかけた「存在」の積み重ねだということを。

いつか自分が去ったあとも、
誰かの記憶の片隅に、
「あの人が、そこにいた」という事実だけが
残ればいい。

福山雅治「クスノキ」は、
生き方を派手に飾らなくてもいいと、
静かに背中を押してくれる歌だ。

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