離任式の語り 毎日がスペシャル

朝、玄関先にほうれん草が置かれていました。
思い返せば、ちょうど3年前のこの日、大根が置かれていたのを覚えています。
ある日は思いがけない手紙が届き、ある夜には突然、空から雹が降ってきました。
今日、こうして皆さんとお別れの会に参加しています。
そして今朝、子どもが熱を出しました。

どれも一見、なんてことのない日常。
でも、どの日も、たった一度きり。
そう、毎日がスペシャルなんです。

「毎日がスペシャル」――これは、私の大好きな言葉です。
お家の方や先生方はご存知かもしれません。ある有名な歌の一節でもありますね。

私は、そう信じて毎日を過ごしてきました。だから、悔いはありません。
積み重ねてきた一日一日が、私の宝物です。
それは、形として残るものもあれば、誰にも気づかれないような小さな積み重ねもある。
でも、どれも等しく、スペシャルでした。

2年生の皆さん、昨年は美術の時間にお世話になりましたね。
……あっ、「図工」と言ってしまいました。
なぜかって?
実は今の勤務校では、6年生の図工を担当することになったんです。
これもまた、スペシャルなご縁ですね。

3年生の皆さんとは授業での関わりはありませんでしたが、サッカー部でご一緒できました。
応援される人に、応援されるチームに、きっとなれます。
自分たちで計画し、実行していくその姿、私は何度も感動しました。
これからも、ずっと応援しています。

1年生の皆さん、関わりはなかったけれど、どうか忘れないでください。
中学校の3年間は、本当にあっという間です。
1日1日を、楽しんでください。
後悔のないように、笑って、泣いて、全力で過ごしてください。

だって、毎日がスペシャルなんですから。

ここで過ごした3年間、本当にありがとうございました。
皆さんと出会えたこと、それ自体が、何よりのスペシャルでした。

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