広島ツアーで学んだ「フィロソフィーを体現する」練習の締めくくり 

私たちのクラブが掲げる3つのフィロソフィーは、【チャレンジ・リスペクト・モラル】です。
私は、このクラブの魂であるフィロソフィーを、練習の最後の「形」に体現させる必要があると考え、今回広島で学んだ選手で始まり選手で終わる形を強く推奨します。
⭐︎練習の終わりは「主体性」の最終テストの場
従来の「指導者への一列整列」という形式は、「指導者が主役」の意識を生みやすく、選手が自ら考え、行動する主体性を阻害する可能性があります。
畑喜美夫氏は、広島観音高校時代にトップダウンの指導からスタートしながらも、選手を主役に据える「ボトムアップ理論」へと変革されました。その教えから学んだことは、「指導者が意図的に形を変えなければ、選手の意識は変わらない」ということです。
私たちのフィロソフィーも、この「形」を変えなければ、ただのスローガンで終わってしまいます。

⭐︎トレーニングの終わり方にフィロソフィーが表れる:「輪」がフィロソフィーを体現する場の形
練習の終わりを、【学びをシェアし、リスペクト・感謝を捧げ、一体感を高める「輪」の時間】に変えます。
指導者の皆さんにも輪に入っていただきますが、あくまで主役は選手たちです。

⭐︎新しい練習終了時の流れ(運用詳細)
1. 【ステップ 1:輪になる】
• 選手は素早く輪になり、指導者も輪に入って見守る。見守るなら外がいいかも。畑サッカースクールは外でした。
2. 【ステップ 2:学びのシェアとリスペクト】
• 選手同士で「今日の練習で、少しでも挑戦したこと、伸びたところ」を隣の仲間に短く伝え合う。
• (→ リスペクトの具現化:仲間の努力を認め、おかげさまの部分を言葉にする)
3. 【ステップ 3:全体への共有と承認】
• 輪の中心で、一人の選手(日替わり/立候補)が、今日のチームの学びや頑張りを簡潔に発表。全員で大きな拍手を送る。
• (→ モラルの具現化:自ら考え、アウトプットする責任感)
4. 【ステップ 4:指導者からの事務連絡】
• ここで指導者は「事務連絡(次の予定、注意事項など)」、もしくは、成長したことのみを簡潔に伝える。指導論や技術的な話は原則禁止。この段階で指摘されることや指導されるような負の部分は聴いていません。最後はプラスの形で締めましょう。
• (指導者はあくまで「サポート役」として徹する)
5. 【ステップ 5:感謝の挨拶】
• 選手の中から誰か一人が発起人となり、「(お疲れ様でしたを込めた)ありがとうございました!」の掛け声を出す。全員で唱和して締めくくる。
• (→ 感謝の具現化:支えへの感謝を自らの意思で言葉にする)
この新しい習慣を導入すれば、「誰のための練習なのか?」という問いへの答えは明確になります。選手は「自分のためであり、仲間と支えてくれる全ての人々のためだ」と心から感じられるでしょう。

指導者の皆さん、「形」を変えれば「意識」が変わります。

この新しい「輪の終わり方」を導入し、チームのフィロソフィーが魂のこもったものとなるよう、共に推進していきましょう。

見ている保護者にも、きっとフィロソフィーが外から見える形で伝わります。

今、フィロソフィーと現在の形の大きな矛盾が外から見て感じられます。

指導は必要ありません。
形を輪にするだけです!

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