齋藤孝 教育講演会③

学校の使命は「文化の継承」にあります。身体文化(スポーツ・芸術)と精神文化(言葉・文学・哲学)を次世代に手渡すのが教育の本質。その際、子どもに最も育てたいのは「勇気」です。論語の三徳「知・仁・勇」のうち、挑戦を支える勇気こそが学びを広げます。教室を勇気の場にするには、失敗を笑わず「ナイストライ!」と称賛する文化を根づかせることが大切です。具体的な方法として、知識をショートコント化して発表する、好きなものリストを互いに共有して認め合う、5秒自慢をして拍手で称える、即興でアイデアを出す練習をする――こうした活動はすべて、勇気を育てる小さな実践です。さらに齋藤先生は「自由とは技があること」と語ります。反復で技を磨いたうえでこそ、子どもは本当に自由に表現できます。勇気を育み、技を磨かせ、文化をつなぐ――学校の存在意義を改めて考えさせられる視点です。

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