齋藤孝 教育講演会①

授業の基本は「模倣(マネジ)」と「アウトプット」にあります。教師が型を示し、子どもが真似をして実際に声に出し、動いてみることで力がつきます。その際大切なのは「挑戦を安心してできる教室環境」。失敗を笑わず、挑戦したこと自体を称える文化が、子どもの意欲を引き出します。褒め方のコツは「当社比」で見ること。上手いか下手かではなく「昨日より今日」の成長に注目するのです。たとえば、字がまだ拙くても「昨日よりハネがしっかりできたね」と認める。この「3割できたら褒める」という基準が、子どもを前向きにします。また、教師自身が「上機嫌」でいることも重要です。表情、声のトーン、相槌など、雰囲気そのものが教室文化を形づけます。マネジ教育、称賛の工夫、教師の上機嫌――この3つがそろうと、子どもは安心して挑戦し、力を伸ばしていくのです。

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