心の健康相談室と特性のある子どもたちへの支援

1. 活動の始まり
講師は大学卒業後、広告代理店で10年間勤務。その後、子育て期に中学校の非常勤講師として特別支援学級で働き始め、子育て支援ボランティア団体を設立。現在は小学校で心の健康相談員として勤務しています。

週3日勤務、その他は児童センターや福祉施設で活動 地域の子育て支援や福祉活動にも関与

2. 心の健康相談室の仕組み
相談室は子どものプライバシーを尊重する設計で、相談ポストや予約システムを活用しています。
ドアにカーテンを設置し、プライバシー保護
相談ポストを通して手紙で相談可能(鍵は相談員のみ)
カレンダーで相談員の在室日を色付け表示、予約時間は番号で管理
生徒は自分だけの予約時間を安全に確認可能

3. 不登校生徒への支援の基本
性急な復帰は避け、「スローステップ」で本人の意思を尊重
小さな成功体験を積み、自信と自律を育む
保護者との連携と努力の具体的な言語化が重要
教室復帰は段階的に進め、本人のペースに合わせる

4. 特性を持つ子への理解と支援
子どもを「川で溺れている子」に例え、安心を求める行動と捉える
批判せず、同じ土俵に立ち共感し、抜け出す方法を共に探す
言動の背景にある心の叫びに耳を傾ける
記憶力が高い子や自閉症スペクトラム児は、記憶の整理や順序理解が苦手であることがある

5. ルールの理解と対応
ルールが守れない理由は主に三つ:
1. ルール自体を理解していない
2. 自分のルールと異なるため受け入れない
3. ルールを知っているがつい浮かれてしまう(注意欠如傾向)
理由に応じた対応が必要

まとめ
心の健康相談室は、子ども一人ひとりの特性や背景に応じた支援を可能にする環境です。特性のある子どもへの理解、共感、安心の提供、保護者との連携が、子どもたちの自己肯定感や自律を育む鍵となります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました