思いは見えないけれど、思いやりは見える

思いやりは、ちゃんと届く

先日、学校に一本の電話がかかってきました。
地域の方からの、温かいお話でした。

「道ばたに、神社に申し込む大切な紙が落ちていました。
それを、〇〇小学校の誰かが拾って、神社まで届けてくれたそうです。
おかげで、無事に申し込みができました。本当に助かりました。
その子に、お礼を伝えてください。」

名前も学年も分からないそうです。
でも、その方は「〇〇小の子に違いない」と言って、わざわざ学校に電話をくださったのです。

落ちていた紙をただのゴミと思わず、
「困っている人がいるかもしれない」と気づき、
そして自分から行動に移したその心は、まぎれもない親切でした。

ある言葉を思い出しました。

「思いは見えないけれど、思いやりは見える」

心の中のやさしさや気づかいは、目に見えません。
でも、それを行動にうつしたとき、それは思いやりとして、まわりの人の心に届きます。
そして、その思いやりは、誰かの一日を、人生を、ふっとあたたかくしてくれます。

今回のような出来事を通して、
「自分もやってみたい」
「ちょっと勇気を出して、行動してみよう」
そう思ってくれる子が一人でもいたら、とてもうれしいです。

ただし、落ちている物の中には、危ないものもあります。
知らないものや、不審なものを見つけたときは、
むやみにさわらず、先生や近くの大人、警察などに知らせてください。

目には見えないやさしさが、ちゃんと誰かに届いている。
そう思える、あたたかい一日でした。

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