非認知能力シリーズ

非認知能力ってどう育てる?ピッチの外でもできるサッカー指導

「非認知能力が大事」とか言われても、正直ピンとこないことがあった。でも最近、ふと気づいた。サッカーの現場って、実はこの“目に見えない力”を育てるチャンスにあふれてるんじゃないかって。

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非認知能力ってそもそも何?

「非認知能力」っていうと、なんだか難しそうだけど、要するに「テストでは測れない力」。たとえば、自己調整力、共感力、やり抜く力、判断力なんかが含まれる。

文科省も最近ではこの非認知能力の育成を学校教育でも重視してるけど、スポーツの現場、特にサッカーみたいな即時判断が求められる場面では、自然に育てられるチャンスが山ほどある。

指導現場でどう育てる?日常に仕込む問いかけ

非認知能力を育てるキーワード、それは「問いかけ」だと思ってる。

たとえば、「どうしたい?」「いま、何を考えてた?」「どこにパスを出すと良かったと思う?」みたいな声かけ。これって、自分の行動を内省するきっかけになる。

こういう問いを、試合中じゃなくていい。練習のあととか、日常の雑談の中でいい。大人が“答え”をすぐに言わないことで、子どもが“考える習慣”を身につけていく。

ミニゲームの中で自然に育つ力

最近うちのチームでは、5人制のミニゲームを多く取り入れてる。ルールはシンプル。でも選手同士で話し合ってポジションを決めたり、ゲーム中に修正したりする。

その中で、自分の意見を伝える力、相手に譲る力、失敗から学ぶ力が見えてくる。つまり非認知能力のトレーニングになってる。

「考える」「伝える」「聞く」「振り返る」——コーチが主導せずとも、選手同士のやりとりで自然と育つ。それがミニゲームの良さ。

結果じゃなくて「過程」に目を向けるということ

勝った・負けたに一喜一憂しがちだけど、非認知能力って“過程”の中にしか現れない。

試合の中で、「あ、今あの子、自分で考えてプレーしたな」って瞬間があったら、それを拾ってあげたい。「その判断、よかったね」と声をかける。それだけでも、次の成長につながる。

自分の指導が、「勝たせるため」じゃなく「育てるため」になってるか。ときどき立ち止まって、自分にも問いかけてみたい。


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