歓送迎会の語り

◯◯でございます。
本日はこのような温かい場を設けていただき、心より感謝申し上げます。
…本当に、感謝しかありません。

私のキーフレーズは、「毎日がスペシャル」。
日々の一つひとつの出来事に意味があると信じて、過ごしてきました。

先ほど、ある生徒から手紙をもらいました。私は、ただ毎朝、変わらず声をかけていただけなんです。
「おはよう!よく来たね。今日はどう?」
「どうしたい?」「何する?」「何したい?」
岡田武史監督の言葉を思い浮かべながら、正直に、まっすぐに、毎日同じように。

返事は、ありませんでした。
ほんの小さなうなずきが返ってくるだけでした。
それでも、私は繰り返し声をかけていました。
「何か手伝えることがあったら、いつでも言ってね」と。

それが、その子の心に残っていた。
そのことを知った瞬間、私は救われた気持ちになりました。
――やっぱり、毎日はスペシャルなんだ、と。

思えば、自分もまた、
先生方から日々かけていただいた「さりげない一言」に支えられてきました。
「お疲れさま」「ありがとう」「今日もよろしく」
そんな一言一言が、どれほど励みになったことか。

きっと、私が先生方と交わしてきた言葉の一つ一つも、
私の知らないところで、誰かの心に触れていたのかもしれません。

「袖擦り合うも他生の縁」という言葉があります。
ただすれ違うだけの関係にも、深い縁があるのだと。
ましてや、共に働き、語り合い、悩みを分け合った日々――
それはもう、他生どころか、今生でのかけがえのないご縁だと感じています。

そして、◯◯先生。
先生が何気なくかけてくださった一言が、私の現任校における私の通信のタイトルになりました。
覚えていらっしゃらないかもしれません。
でも、私はその一言でヒントを得ました!

言葉って、本当にすごいです。
たった一言が、誰かの道を照らす。
一見ささやかなやりとりが、一生ものの支えになる。

だから私は、これからも「さりげない一言」を大切にしながら、
新しい場所でも、誰かにとっての「スペシャルな一日」をつくっていけるよう、努めてまいります。

この3年間、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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