森保ジャパンと佐伯夕利子さん ― 「ボトムアップ」と「教室から変える」

いま、森保一監督率いる日本代表が示している「ボトムアップ型のチームづくり」。
それは、まさに佐伯夕利子さんが『教えないスキル』で語る「教室から変える」実践を、
ピッチの上で体現している姿といっても過言ではありません。

森保ジャパンは、監督が全てを決めて指示するトップダウン型ではなく、
選手たちが主体的に考え、試合中に修正し、仲間と共有していくチームです。
監督は「選手の声に耳を傾け、決定のプロセスを共に考える」。
つまり、指導者が中央に立つのではなく、円の一員として関わる構造をとっています。

この姿勢は、佐伯さんの言う

「教室のデフォルトを変える」
つまり、“前向き一斉で指示を受ける構造”から、“対話と共創が生まれる構造”へ、
という転換と完全に呼応しています。

⭐︎「教室」もまたチームである

佐伯さんの提案を教育の現場に重ねると、
いまの日本の教室は、かつての日本代表とよく似ています。
• 指導者が一方的に話す
• 子どもたちは指示を受け取る側
• 決定権も発言権も少ない

この「前向き一斉の構造」では、
子どもたちが自分で考え、意見を交わし、判断する機会が極端に少なくなります。

しかし、もし教室が円になり、
教師もその輪の一員として一緒に考える場になれば――
そこには、学び合い・創り合うチームが生まれます。

それこそが、佐伯夕利子さんが示した
「教室から変える」の真の意味であり、
森保ジャパンがピッチ上で実証している「ボトムアップの文化」です。

⭐︎これからの日本を変える「学びの構造」

佐伯さんが語る「教室から変える」は、単なる教育改革ではありません。
それは、人が自ら考え、他者と対話し、チームとして成長していく社会をつくるための構造転換です。

森保ジャパンがその姿をスポーツで示した今、
次は、学校という小さな社会の単位である「教室」が変わる番です。

もし日本中の教室が、
• 教えない勇気をもつ教師
• 対話する子どもたち
• 共に考える構造

に変わったとき、
日本の“チーム力”は、間違いなく次のステージに進みます。

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