指導者の立ち位置

指導者中心?選手中心?これからの時代に必要なチームづくりとは

指導者中心?選手中心?これからの時代に必要なチームづくりとは

目次

試合観戦での気づき

息子のサッカーの試合を観に行った日のこと。

ハーフタイムになると、チームごとの“動き”がまるで違っていた。あるチームは、選手たちがすぐにコーチの元へ集まり、指示を受けている。もう一方のチームは、選手同士が自分たちだけでまず輪になり、「どうする?」「どうしたい?」と話し始めた。必要があれば、その後にコーチの元へ。

その光景を見ながら、「どちらのチームに自分の子どもを育てたいか?」という問いが頭に浮かんだ。

「集まる位置」の違いが語るもの

私: 今日の試合、あのハーフタイムの違いがずっと頭に残ってるんだよね。

先輩: 指導者の周りに自然と集まるチームと、自分たちでまず集まって話し始めるチームか。

私: そうそう。前者は“指導者主導型”、後者は“選手主導型”って感じかな。

先輩: 視点を変えると、「教えられるのを待っている子」と「自分から動く子」の違いにも見えるよね。

育まれる力の違いとは

指導者中心のチームは、短期的には統率が取れていて効率が良く見える。でも、その分、子どもたちの「考える機会」「決める経験」は減る。

一方、選手中心のチームは、混沌とする場面もあるかもしれない。でもその中で、子どもたちは「意見を言う」「相手の話を聞く」「妥協点を見つける」といった、まさにこれからの時代に必要な資質・能力を育んでいく。

これは、文科省が提唱する「主体的・対話的で深い学び」にも通じる。学校教育においても、「自ら問いを立て、仲間と協働し、試行錯誤する」ことが求められている。

岡田武史がFC今治で大切にしている言葉

この話をしていて思い出したのが、岡田武史さんのエピソード。

元日本代表監督であり、現在はFC今治のオーナー兼理事長を務める岡田さんは、クラブチームだけでなく、併設するFC今治高等学校の教職員にも、こう伝えているという。

「どうしたの?」「どうしたい?」「何か手伝えることある?」

この三つの問いかけが、組織における自立と信頼の文化を育てるのだと。

つまり、「上からの指示で動く」のではなく、「自分で考えて、動く」。
しかも、相手を尊重し、協働する姿勢がそこにある。

教育現場でもまったく同じだと思う。学級経営においても、職員室でのチームづくりにおいても、この三つの問いかけを自然に交わせるような文化が根づいていれば、子どもも大人も、もっと前向きに動き出せる。

森保一の問いかけが示すリーダー像

同じように、森保一日本代表監督も、選手に対して「どうした?」「どうしたい?」「コーチに手伝えることある?」と声をかけることを大切にしている。

一見、優しいだけのコミュニケーションに見えるかもしれないが、これは選手の“自律”と“自立”を引き出すための問いかけ。

コーチや教師がすべて決めてしまうのではなく、子どもたちが「考える責任」を持つことで、判断力や自己効力感が育つ。

まさに、これからの社会に必要な「自分の頭で考えて、他者と協働し、行動できる人材」への第一歩だ。

これからの教育と育成のヒント

あの試合のワンシーンが、私にとっての教材だった。

「どっちのチームが勝ったか」じゃなくて、「どっちのチームが未来を切り開く力を身につけるか」こそが、大事な問いだ。

岡田武史さんの「3つの問いかけ」、森保一さんの「寄り添いながら見守るリーダーシップ」。

それらを教育の現場でも生かしていきたい。

まずは、目の前の子どもたちに、こう問いかけてみよう。
「どうしたの?」
「どうしたい?」
「何か手伝えること、ある?」

小さな問いかけの積み重ねが、自立と信頼のチームを育てる。

タグ: #サッカー育成 #自立型組織 #岡田武史 #森保一 #学校経営 #リーダーシップ #教育とスポーツ #主体的な学び

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