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子どものせいにしない
「子どものせいにしない」。
これは、簡単なようで、現場にいるとつい忘れそうになる。
サッカーの風間八宏さんが、組織をつくるときに最初に伝えることが二つあるらしい。以下、自分の捉えで書く。
- 人やもの、環境のせいにしない
- ボールを取られるな
この二つ。
どちらも、他人のせいにしない、自分ごととして捉えるということなんだと思う。
これって、学級経営にも、学校経営にも、クラブチーム経営にも通じるところがある。
それぞれに置き換えて考えてみた。
学級経営で考えてみる
「人やもの、環境のせいにしない」という考えは、教師の姿勢そのもの。
授業がうまくいかないとき、つい、子どものせいにしていないか。
プリントを忘れてきた子が多かったとき、子どもの意識の低さを嘆いていないか。
でも、もしかしたら授業の組み立てに無理があったのかもしれないし、連絡の伝え方が曖昧だったのかもしれない。
「伝えた」と「伝わった」は違う。
教師が「自分ごと」として受け止めていけば、学級はもっと良くなる。
「ボールを取られるな」は、学級なら「責任を放棄するな」と言い換えてもいいかもしれない。
自分の行動に責任をもつ。
これは子どもにも教師にも言えること。
学校経営で考えてみる
「人やもの、環境のせいにしない」。
これは、管理職や中堅にとっては特に大事な視点だと思う。
教育委員会の方針が、地域の実情が、保護者が…。
いろんな“外”のせいにしたくなるときもある。
けれど、それでも「どうするか」を考えるのがリーダーの役目。
「この状況でも、どうやったら子どもたちにとって最善になるか」を考える。
「ボールを取られるな」は、「自分のビジョンを見失うな」と言い換えてもいい。
ぶれずに、周囲を巻き込みながら進んでいくこと。
その背中を、若手は見ている。
クラブチーム経営で考えてみる
「人やもの、環境のせいにしない」。
よく聞くのは「選手が集まらない」「保護者の理解が得られない」「施設が使いにくい」。
でも、その中でどう工夫するか。どう仕組みを作るか。
「誰が悪い」じゃなくて「自分がどう動くか」。
その視点が、チームを前に進めてくれる。
そして「ボールを取られるな」。
これはそのまま、クラブの運営者自身に跳ね返ってくる言葉だと思う。
自分たちのビジョン、自分たちのスタイルを、失わずにいられるか。
外部の評価やプレッシャーに惑わされず、「こうありたい」を持ち続けること。
おわりに
風間さんの言葉は、シンプルだけど深い。
「子どものせいにしない」というのは、実は「自分がどうありたいか」に関わる問いなのかもしれない。
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