小さな道徳:

テーマ:「スリッパから見える思いやり」

◆導入(写真提示と問いかけ)

▶ 写真提示:「トイレのスリッパがバラバラに置かれている様子」の写真を見せる。

▶ 教師の問い:

  • 「これを見て、どうしたの?何が見える?」
  • (児童の答え)「スリッパが散らかってる」「並んでいない」など

◆展開1(自分にひきつけて考える)

▶ 教師の問い:

  • 「この中で、どのスリッパを履きたいと思う?」
  • 「きれいに並んでいるもの?ちょっとずれているもの?」

▶ 児童の答えを聞いた上で、さらに掘り下げる:

  • 「ずれているスリッパをあえて履こうと思った人、なぜそう思ったの?」
    (→ 思いやりの視点や、気づいたら直すという習慣の芽が出てくる)

◆展開2(価値の共有と広がり)

▶ 教師の問い:

  • 「自分が並べればいい、っていう考え方についてどう思う?」
  • 「今の意見、新しいな、と思った人?」
    → 「じゃあ、○○さんに拍手!」

▶ 全体への投げかけ:

  • 「この話を聞いて、明日から自分はどうしたいと思った?」

◆まとめ(価値の言語化)

児童と共に以下のような言葉をまとめる(板書など):

  • 「小さなところに気づける人になりたい」
  • 「誰かが気持ちよく使えるように、そろえる」
  • 「自分の行動がまわりにも広がるかもしれない」

◆価値の焦点

  • 思いやり
  • 気づきと行動
  • 他者の意見から学ぶ
  • 自分が変われば環境も変わる

◆補足:教師の立場からのねらい

このような小さな道徳では、「正解」を教えるのではなく、子どもたちの中にある価値観の違いや他者の考えを可視化し、それを共有することで、「価値を選び取る力」を育てることが目的です。

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