小さな道徳「朝は選べる。選び方が一日をつくる」

はじめの問い
同じ24時間でも、「朝の10分」の使い方で、その日の手ごたえはどれほど変わるだろう?

事例(対比エピソード)
Aさんは目覚ましを止めて二度寝。家を出るのはギリギリ。朝食は抜き、通勤中はSNS。
Bさんは前夜に翌日の計画をノートで確認。少し早起きし、深呼吸とストレッチを3分。朝食をとり、静かな時間に「今日の課題と一手」を書き出してから家を出る。

昼、Aさんは小さなミスを引きずり、気分で予定を変えた。
昼、Bさんはミスを「改善メモ」にして切り替え、目的に沿って予定を選び直した。

気づき
– 行き当たりばったり(思いつき)は「受け身の朝」を生む。
– 前夜の計画+少しの早起きは「主体の朝」を生む。
– 「やる気が出たら動く」より、「やる気がなくても動ける手順」を先に用意する方が、結果は安定する。

一流と三流の“朝の選択肢”チェック(自己点検)
– 前夜:明日の1~3タスクをノートに書いた/書いていない
– 起床:二度寝した/起きて1分だけ体を動かした
– 出発:ギリギリで焦った/ゆとり時間を5分確保
– 情報:SNSを眺めた/自分の目標を1行確認
– 判断:気分で決めた/目的で選んだ
– 準備:忘れ物で人に頼った/自分で整えて進んだ
– 行動:やる気待ち/やる気ゼロでもまず着手

今日の小さな行動(1分から)
1. 前夜30秒:「明日の一手」を1行ノートに書く。
2. 起床直後30秒:窓を開けて深呼吸+肩回し。
3. 出発前30秒:「今日の目的」を声に出して確認。
4. 通学・通勤前30秒:SNSの代わりにノートを1回見る。

授業で使うなら(問いかけ例)
– 問1:二度寝と早起き、どちらがその日の人間関係に影響する?なぜ?
– 問2:「やる気がなくても動ける手順」をペアで作るとしたら?
– 問3:ミスを引きずらないための“朝の合言葉”を班で考えよう。

ミニワーク(3分)
1. 付箋に「今朝の自分」を一言で書く(例:受け身/主体)。
2. 付箋を「変えられる行動」に書き換える(例:SNS→ノート1行)。
3. 授業の終わりに、明日の朝に実行する“1ミリ改善”を提出。

まとめの言葉
朝は「結果」ではなく「選択」。
やる気がなくても動ける“段取り”を持つ人が、一日をつくる。

親・家庭へのひとこと(通信欄用)
寝る前に「明日の一手」を親子で1行ずつ交換してみませんか。朝の会話が“今日の目的”になります。

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