「子どものせいにしない」が学年を変えた。主任が語った“たった10秒の教育哲学”
タグ: #教師の成長 #教育哲学 #学年経営 #若手教師の悩み #教員間の信頼 #組織づくり
「子どもが言うことを聞かない」「クラスが落ち着かない」
そんなとき、つい“子どものせい”にしたくなってしまうこと、ありませんか?
でも先日、ある主任の先生から聞いた話が、心に刺さりました。
それは、15年前にあるベテラン教師が放った、たった10秒の言葉がきっかけで、学年全体の空気が変わったというエピソードです。
学年初日の「10秒メッセージ」
その言葉は、学年初日の会議で唐突に出されたものでした。
「子どものせいにしない」
その場にいた主任は、当時は意味を深く考えなかったそうですが、1年経ったとき、「あの言葉がすべての始まりだった」と実感したと言います。
子どものせいにするのではなく、自分の指導や関わり方にこそ改善の余地がある。
それを学年全体で共有していたことが、チームとしての信頼と成長を生んだのだと。
教員としての成長を支えた視点の転換
主任自身も、その言葉を受けて自分の指導スタイルを見直すようになったそうです。
「なんでできないのか?」ではなく、「どうしたらできるようになるか?」
子どもに問いかけるのではなく、自分の関わり方を問い直す。
すると、不思議なことに子どもの反応が変わり、クラスの雰囲気も良くなり、自分自身も教員として育っていく感覚があったと話してくれました。
「責任を共有する」ことで動き出すチーム
さらに主任は言います。
「この“子どものせいにしない”というスタンスは、教員間にも効く」と。
困っている先生がいたら、責めるのではなく「一緒に考える」
その姿勢が、信頼を生み、チームとしての一体感を育てていったそうです。
最終的に、「組織をつくるとは、責任を押し付けることではなく、責任を共有することだ」と実感した──と締めくくってくれました。
おわりに
教室や学年は、一人の力で変わるものじゃない。
でも、まずは自分の見方を変えることで、少しずつ周囲が変わっていく。
「子どものせいにしない」
このシンプルな一言が、教師という仕事の核心なのかもしれません。
私も、明日からもう一度この言葉を胸に、子どもと向き合ってみようと思います。
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