正直に言うと、僕はあまりAKBのことを知りません。
この『365日の紙飛行機』という曲も、最初はタイトルだけ耳にしたことがある程度でした。
でも、あるときこの歌詞をじっくり読む機会がありました。
「人生は紙飛行機 願い乗せて飛んでゆくよ」
この一節を読んだとき、思わず立ち止まってしまいました。
「ああ、今の自分にぴったりだ」と。
学校現場で働いていると、うまくいかないことや予想外の出来事に日々直面します。
特に若手の先生たちは、目の前の子どもたちのことで精いっぱいになりながら、授業、学級経営、保護者対応、行事と、次から次へとやることが押し寄せてくる。
「こんなに頑張っているのに…」と、自信をなくす日もあるかもしれません。
そんなときに思い出してほしいんです。
「今日無理なことは、明日やればいい」――これは甘えではありません。
自分をすり減らしてまでやることが、必ずしも正解ではないということ。
風が吹くのを待ってもいい。紙飛行機も、風に乗ることで遠くまで飛べるのですから。
今できることを、今いる場所でコツコツと積み重ねる。
それがやがて、自分らしい教育のかたちにつながっていきます。
一気にすごい先生にならなくてもいい。目の前の子どもたちに、今日できる一つを丁寧に届ける。それで十分です。
嘆くより、先を見る。
そして、自分の歩幅で、少しずつ前へ進んでいく。
そんなふうに日々を重ねていけたら、それはもう立派な「365日の紙飛行機」だと思います。
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