『おこだでませんように』を、先生方におすすめしたい理由

最近、職員室で話題になった一冊があります。
それが、絵本『おこだでませんように』(くすのきしげのり作)です。

この絵本は、子どもの心の声をやさしく代弁してくれる作品として、多くの先生方に愛されています。
私自身も久しぶりにページをめくりながら、胸がぎゅっとなるような感覚を覚えました。

「いい子になりたい」という願い

絵本の主人公は、小学校低学年くらいの男の子。
一生懸命がんばっているのに、なぜか先生やおうちの人からは叱られてばかり。
本当は「いい子になりたい」「おこられたくない」という純粋な気持ちでいっぱいなのに、その思いをうまく言葉にできない…。

この物語を読んでいると、日々出会っている子どもたちの心の奥を、少しだけのぞかせてもらっているような気持ちになります。

教師としての自分を振り返る

読み終わったあと、私はしばらくページを閉じられませんでした。
「自分は子どもたちの気持ちをちゃんと受け止められているだろうか」
「叱ることが目的になっていないだろうか」
そんな問いが胸に浮かんできたからです。

短い絵本ですが、そこには深いメッセージが込められています。
まるで子どもたちからの手紙を読んでいるような感覚に、自然と心が動かされます。

先生方へ

『おこだでませんように』は、わずか数分で読める短い作品です。
けれど、読み終わったあとに胸に残る余韻は、とても大きなものがあります。

子どもたちの「言葉にならない気持ち」に寄り添うヒントが、きっと見つかるはずです。
もしまだ読んだことがなければ、ぜひ手に取ってみてください。

子どもたちを理解する第一歩として、そして自分自身を振り返るきっかけとして、心からおすすめできる一冊です。

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