本田圭佑さんが、ある動画の中でこう話していました。
「量より質じゃない。質より量だ。」
その言葉を聞いたのは、自分の子どもが「キックが全然飛ばない」と悔しそうにしていた時でした。たまたまその動画を一緒に見ていたこともあり、何かが子どもの中で動いたのかもしれません。
次の日から、子どもは自主的に「一日100本キック練習」を始めました。最初は驚きましたが、「やってみよう」という気持ちを何よりも大切にしたいと思い、見守ることにしました。
3日間は、疲れていても、遊びたい気持ちがあっても、自分との約束を守るように取り組んでいました。
しかし、4日目。今日はあいにくの雨。
外に出るのも億劫そうで、「今日は無理かもな…」という空気が流れていました。ここで私が言ったのは、たった一言。
「5本だけでも蹴ってみたら?」
100本ではなくてもいい。1本でも、続けたという事実が、自信になるはずだと思ったからです。
子どもはしばらく考えたあと、傘をさして外に出ていき、ずぶ濡れになりながら、それでも5本蹴って帰ってきました。
その姿に、ふと頭に浮かんだのが、この言葉です。
継続は力なり。
質を求める前に、まずは量をこなすこと。そして、継続すること。
本田圭佑さんの言葉の意味が、少しだけ自分の中で腑に落ちた気がします。
「今日も蹴った」という事実が、明日の自信になる。そう信じて、子どもと一緒に歩んでいきたいと思います。
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