教育

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デフォルトバイアスという壁

今の職場の仲間は日々丁寧に仕事を積み重ね、子どもたちのために尽くしている先生方ばかりだ。それでも、なぜか「何かが変わらない」という感覚が残る。それは、おそらく“人”ではなく“環境”の問題ではないか。私たちは気づかぬうちに、教室や職員室の「デ...
教育

「スマホは“合法な薬物”かもしれない」と思ってみる

薬物は、ポケットに入れていたり使用したりしただけで逮捕される。それは、社会がそれを「違法薬物」と定めているからだ。では、もし“まだ違法とされていないだけで”、それ以上に危険なものがあるとしたらどうだろうか。たとえば、麻薬が世に広まる前、それ...
教育

スマートフォンやゲームの法的規制は必要か

近年、子どものスマートフォンやゲーム依存が社会問題となり、「法律で使用を制限すべきだ」という声も聞かれる。しかし、そもそも規制によって人は健全になるのだろうか。大人の健康を守るために、食事制限を法律で定めて効果があるのかと問えば、答えは明ら...
教育

学校は、幸せになるための場所である

ある大学に合格した友人が、こう話してくれました。「勉強は塾でしていた。学校は息抜きで、友達と遊ぶところだった」と。教員としてこの言葉を聞くと、どこか切ない気持ちになります。しかし一方で、確かに「学校が息抜きの場」であるという側面も否定できま...
教育

テストの丸付けは子どもにさせる ――採点を“学び”に変えるという発想

「先生、またテストの丸付けが山ほどあります…」放課後の職員室で、そんな声をよく聞く。確かに、日々の小テストや単元末テスト、ノートチェック。教師が一人で丸付けをし続ければ、体力的にも精神的にも限界がある。しかし、そもそも“丸付け”や“朱書き”...
スポーツ指導

ナイト症候群から抜け出そう ――教えない勇気が子どもを育てる

指示が飛び交うピッチで見えたこと先日の女子サッカーのカップ戦。十数チームが参加していました。どのチームを見ても、ピッチの周りには同じ光景がありました。指導者が前に立ち、「こうしなさい」「ああしなさい」。選手たちはそれを聞いて動くだけ。まるで...
教育

教育の構造的課題に挑む:教室環境のデフォルトのシフト

前回の議論では、「自己調整学習」を「深い学び」につなげるためには、教師の「問いかけ」の質を高める、という指導技術の向上に焦点を当てました。しかし、教師のミクロな指導技術の向上だけでは、真の教育理念の実現は不十分です。本稿では、教務主任が提起...
教育

教室環境のデフォルトのシフト:「深い学び」の理念を阻む見えない壁

以前、「自己調整学習」を「深い学び」につなげるためには、教師の「問いかけ」の質を高めることが不可欠である、という結論に達するブログを書いた。しかし、指導技術の向上というミクロな視点に終始するだけでは、真の教育改革は実現しません。私がこの論調...
教育

座席を変えるだけで「幸せな教室」になる

精神科医・樺沢紫苑さんは、「幸せは3つの脳内物質で決まる」と言います。それが、セロトニン・オキシトシン・ドーパミン。この3つは、学校生活の中でも本来なら自然に育まれるものです。たとえば── • 登校時:朝日を浴びて歩くことで、セロトニンが活...
教育

教師は「必死」で頑張っている!カスハラから先生たちを守る「第三者機関窓口」の必要性

⭐︎教師への「理不尽な要求」が教育現場を疲弊させている最近、教師の不祥事に関するニュースを目にすることがありますが、それはごく一部の、0.0...%の出来事です。ほとんどの教師は、日々の授業準備、生徒指導、部活動、そして家庭との両立に文字通...